「ヤンキー、ザコ男に片想い」by やまうち まんがタイムオリジナル 2024年3月号p131 芳文社
ただ、格言としては「沈黙は金、雄弁は銀」なのです。雄弁を「石ころ」とか「泥」じゃなく「銀」としているところが、重要なポイントじゃないかと思うのです。
単なる「弁」じゃない、人の心を動かせる「雄弁」の価値は「銀」に相当するという意味なら、一般に解釈されているよりも「話すことの価値」を高いものと評価している言葉ではないでしょうか。
「余計なひとこと」や「うっかり口を滑らす」よりは「沈黙」の方がよろしい。でも「正しく主張し伝えるための弁」は大切。なので「弁が立つ」ことを貶める格言ではないと、個人的には思っています。
大人数の講演でも数人の話し合いでも、ワタシは「この人は話し方が上手でしっかり伝わってくるなぁ」と感じているのに、同席していた人の中には、伝わっていない（受け止められてない、理解できてない）人もいたりするので、なかなか難しい。上手に話すことは「伝える内容をただ羅列して話すこと」や「子供にも分かるように話すこと」とは限りません。言い回しや表現も大事で、でもそれって理解できるレベルの人にはすごく響くのに、そういうレベルにない人には全然伝わらないことが往々にしてありますからね。いやまあワタシもレベルにない側のこともよくあるわけですが…。
…こういうハナシは長くなるのでこのへんにして「ヤンザコ」。７番手の最終回作品です。単行本は…残念、出ないようですね。
この作品もヒトコマ借りずに終わってしまったわけですが、４コマとしてはかなりよく出来ていると思います。テンポよくコマが進むのと、あと大事なポイントとして「ふきだしの中のセリフが詰まり過ぎてなくて読みやすい」というところ。ベテランさんの域に達しているかはワタシじゃ評価しにくい点もあったりしますけど、流れが上手いという印象はあります。それだけにここで終わるのは残念ですが、次回作、その次と、いろんな作品を生み出していきながらもっと成長されることを願っております。…スイマセン偉そうでしたね。そういえば他社では単行本も出てるようです。４コマじゃないのでセンサーに引っかかってませんでしたが（笑）
ともあれ、感謝＆ご慰労＆次回作に期待してます。お疲れさまでした。
