「ホントはダシたい山車さん」by 佐野妙 まんがタウン 2023年8月号p58 双葉社
西日本でも地方レベル、県レベル、市町村レベル、果てはそれぞれの家で違ってくるでしょうけど、ワタシ個人は「いりこ=そのまま使う」「煮干し=アタマ(とワタ)を取って使う」ようなコトバの感触をもってます。
大きさとかも関係するんでしょうが、どちらかというと「アタマを取るか取らないか」がポイントかなぁ。ええワタシ個人の主観です。説明を求められても答えられない程度の根拠です。
いりこに限らず、昆布もかつおぶしも、出汁を取るときは「煮立たせない」が鉄則だといいますよね。でも我が実家方面では、いりこはケッコウ煮立たせていた気がします。そして出汁ガラはすくい出したりせず、一緒に食べてました。…ああ、そういう点からいくと「煮干しはエグ味が強くなるから、すくい出すか、そのまま入れていてもあまり食べなかった」ような記憶がありますね。それも違いといえば違いではあります。くどいようですがあくまでワタシ(&我が実家系)のハナシです。
そういえば、みなさん「シジミの身」って食べます?ミソ汁とかに入っているヤツ。あれ、出汁をとるためのものだから「食べるもんじゃない」というのを何かで読んだ気がするんですよ。
ワタシは…食べます!(笑)だってもったいないし。確かにちまちまカラから拾いあげてると、メンドクサイしまあもういっかーて気持ちになることもありますけど、何となく「大事な微量栄養素」があの小さな身に残っている気がするんですよね。…いえ、根拠は無いです。そんな栄養素なんて残ってないかもしれませんです。
ともあれ、オイシイ出汁を取って、しかも出汁ガラにも栄養があると思えば、あの小さなカタクチイワシもシジミも、そして昆布やかつおぶしも、なるべく無駄にしないように、大切に食べて(自分の血肉として)生かしていければなぁと思います。
さておき「ホンダシ」。そして例によって過去号からのヒトコマ。タウン休刊もあってヒトコマお借りする機会も無かった作品です。
読み返してみると「出汁ネタ」と「ラブコメ」のバランスが絶妙な作品でしたね。休刊と同時に最終回でしたが…移籍継続してもらえればウレシかったな。でもそこらへんもバランスの良さというヤツかもしれません。
今回ヒトコマではお借りしませんでしたが、山車さんの「料理は簡単であれば簡単であるほどいい」というコトバが刺さりました。いりこやら何やらで出汁を取るのって、ちょっぴり「手間は掛かる」けど、それ自体は「簡単」なんですよね。そう考えると「ムズカシイ料理をインスタントな出汁を使って作る」より山車さんの「簡単だけどちゃんと出汁を取った料理」の方がステキだと思います。
そうそう、煮干し選びのコツで「イワシのクチが大きく開いているもの」というのは初めて知りました。うん、この知識は人生にすごくプラスになると思いますね。