ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

手紙のいいところ(のひとつ)は「手元にいつまでも取っておける」ことですよね。

「またぞろ。」by 幌田 まんがタイムきららキャラット 2023年9月号p72 芳文社

 

「対面で自分の口から伝える」ことは良いことですし、私もそういう方がどちらかというと得手ではあります。最近はすっかり筆不精ですし。

でも、口から出た言葉は(録音でもしてない限り)消えてしまいます。相手にはきちんと届いていても、意外と「時間とともに薄れてしまう」のが宿命ではあります。

その点、手紙は「開いて読むたびに」その言葉が新鮮な形で蘇ってくれるので、それこそタイムマシンのように「あの日、あの時、あの場所」が復元されるんですよね。

あと、やっぱり「この気持ちをできるだけそのまま」「でも正しく伝わるように」と、しっかり考えて整理して文(言葉)にすることで、口頭よりも「伝わる」こともあるかもしれません。…いやまあこの点は対面の方に分があると見ることもできるかな。

いろいろ考えてみても、手紙の一番いいところは「実体として残る言葉」を贈れることだと思います。

…メール?うん、まあ、悪くはないと思いますよ。でもね、やっぱり「手書きの手紙」が個人的にはスキかも。たとえ下手な字でもね。

 

 

さておき、最終回の「またぞろ。」です。今回のヒトコマはなかなかに泣かせにきてます。少なくともワタシにとってはかなり強力な涙腺プッシュでした。

なんだかんだで「やるときゃやるぜ」のキャラの楓さん…無事進級!そして一人だけ別クラス(笑)。いやいや笑っちゃかわいそうだけど、でもまあ彼女ならいろんな状況をプラスに転換できるでしょうね。そして「竹屋先生」じゃなくて「竹屋さんへ♡」なところが楓さんらしくていい。本編で描かれてない「手紙を読んだ竹屋先生」を想像するとじわっと来ます、いま来てます。

「人間(生きるの)が下手」がキーワードだった本作ですが、最初から上手い人間もいないし、いくつになっても完璧な生き方上手なんてないでしょうから、じんわり成長していけばよろしいかと…。

今回、最近よくある「最後の2ページがカラー」の最終回でしたが、個人的には「単行本のシメのページ」がどういう感じで来るのかが気になります。楽しみ…というのとはちょっと違って、できれば「じんわりとした余韻」が欲しいです。

ともあれ「3巻で完結はちょっと短くないかい?」という気持ちもあるんですが、作者さんには感謝です。留年経験者として、こういう作品が世に出たというのは、たぶんある種の「救済」になる気がします。ありがとうございました。