「それでは、ステキなセッションを。」by 福きつね まんがタイムきらら 2022年10月号p14 芳文社
…なんてことを「借りたヒトコマでブログ書いてる」ワタシが言っても、説得力のカケラも無いんでしょうね。ええ自覚はしてます、してますってば。
調べればわかるんですがあえて記憶だけで書いちゃいますけど、ビートルズの名曲「イエスタデイ」が生まれたエピソードでこんな話があります。
あのメロディはポール・マッカートニーによるものなんだそうですが、あれが出来たときに「あまりにも自然にメロディが出てきた」ものだから、ポールは「これまでに聴いてきたメロディのうちのどれか」を「ただ思い出して自分で作曲したつもりでいる」だけじゃないか、と大そう不安になったそうで、ジョン達に「このメロディ聴いたことあるか」と訊いたらしい。みんなが「いや、初めて聴くメロディだよ」と言ったので、不安にかられていたポールもホッとしましたとさ…みたいなオハナシです(間違ってたらゴメンネ)
ビートルズの初期の作品を聴くと分かるんですが、ほとんどが「黒人ミュージシャンのマネ」なんですよね。いやあの当時のバンド(そしていまは消えてしまったバンド)の多くは「黒人のブルースロックのパクリ」に近かった。極論ですがそう思います。
でもビートルズには「イエスタデイ」があった。そこからサイケデリックな方面に展開したり、あの「ヘイ・ジュード」のような不思議に「重厚さすら感じる」曲が生まれたりしたんだと思います。
「オリジナルであること・生み出すこと」には、もちろん努力も才能も必要です。運もたぶん必要。でも、ちょっとクサい言い方かもしれませんが「神様に愛された存在」でないと、オリジナルを生み出すことはできないのかも…などと思ったりしてます。
そして、そんな「神様に愛されてる感」がにじみ出てる(とワタシは思ってる)是沢ちゃん。この「自分にしか弾けない」音楽をずっと大事にし続けられるって、とても素敵なことだと思います。
「○○みたいになりたい」「○○のようなプレイをしたい」というところから楽器を始めるとして、そこから「オリジナリティの追求」へ進めるかどうかは重要なポイントなんじゃないかな。いやべつにカヴァーバンドを悪く言うつもりじゃないです。あれも楽しいですから…てかオリジナルって客ウケ悪いもんね正直(笑)。
この作品、一度かそこら歌詞は出てますが(是沢ヴォーカル回)まだ音楽スタイルのイメージがつかめてません。「けいおん!」みたいにアニメ化すれば音源がでるので当然なんですが、MAXに連載してた「ハルメタルドールズ」なんかも「メタル好きなら何かしらのサウンドがイメージできる」作品でした。
作品名に「セッション」が入っているくらいだから、ちょっとフュージョンっぽいとこもあるのかなとも思うのですが、どちらかというとロック寄りにも感じます。でもテクニックがテーマのときもあるし…よくわかんない(笑)。でも、そういうところに「この作品ならでは」の感触があるのは確かですね。そしてなによりてんちゃんとロノというお助け妖精が登場するファンタジー要素は、いままでの音楽4コマには無かった気がします。あったっけ?
さておき、なんとなく「役者は揃った」感がありますね。次号はどういう展開になるのか楽しみです。