ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

良くも悪くも「慣れてしまう」のが生き物なんですよね。

「むすんで、つないで。」by 荒井チェリー まんがタイムきらら 2022年10月号p76 芳文社

 

というか「生き残っている=慣れるチカラをもっている」ことかも。慣れられなければそこで絶えてしまうわけですから。

いわゆる「○○ロス」ってのも、確かに最初のウチは深刻な問題なのに、ほとんどの場合は「いつの間にかロスしているのが当たり前」になっている。そうやって「自分を保護して維持して、次へと進んでいく」ことが「生き残る能力」なんでしょうねきっと。

一方、変化が急激すぎて「慣れるヒマもなく絶えてしまった」というのもきっといたはず。そういう存在がいたことは事実でも、やっぱり無くなったものは記憶や記録から薄れて消えていきます。絶滅種の悲哀ですね。

どんな苦難や悲しみでも、それを「天が与えた試練」で「いかに早くそれを受け入れ慣れてしまえるかを試されている」と解釈すること。苦難や悲しみを打ち負かそうとするのではなく「吞み込んで消化してしまう」ことができるチカラが、個でも種でも大事なのかもしれません。たぶん大事です。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」というのも、そういう「慣れ」のことでもあるのかな。まあ「大恩もそれが過ぎれば忘れてしまう」というのが本来の意味らしいので、慣れないことを良しとするコトバなんでしょうけど、何ごとも引きずりすぎることは未来将来への駆動力をスポイルしますので、捨てる恩があってもしかたないと思います。「この御恩、一生忘れません」というのも美しいことなんでしょうけど、ひっくり返すと「この恨み、死ぬまで忘れまいぞ」ってことにもなるし、やっぱり「良くも悪くも慣れてしまう」のが正解なんじゃないかと、いまこの瞬間は思っています(明日もそう思ってるかは知らない)

 

 

さておき、最終回の「むすつな」。このタイトルページの大人つなぐさんがけっこう好みだったりします。

失踪事件(神隠し)が主題となってたこの作品、途中からはコミュ障ネタとかが前面に出てきてましたが、なんというか「日常のかけがえのなさ」と「避けられない変化の受け入れ方」が、こうして最終回で振り返ると主題だったのかなぁとか思ったり。

店の名前…「結」かぁ、いい名前だと思いますね。でももっとヒネった感じになるのもよろしくてよ(嬢)。

今回、お借りするヒトコマの候補が多すぎて、かなり悩んだんですが、最後にポッとこのコマでの記事が思い浮かびました。この作品が終わって、きららにこの作者さんの作品が無くなっても、きっとそのうち慣れるでしょう。そしてきっと慣れたころに新作の連載が始まるんじゃないかなと思ってます。ともあれ、ありがとうございました&お疲れさまでした。