「妖こそ怪異戸籍課へ」by 笠間裕之&柴朗 まんがタイムきららMAX 2021年1月号p78 芳文社
三が日も終わりますね。ワタシは明日から仕事です。ええ土日も仕事です。
突然何を書きはじめるんだと思われるでしょうが、前からこの件については記事にしたいと思っていたので、この際…いや長文ですからね、読んでもらえないのも覚悟してますけどね、でも書かずにはおれないかな。
いま「まんがタイムきらら1巻目大幅割引祭り♪」というのをやっていまして、ついつい何冊か…何十冊か買ってしまいました。ええもちろん紙で持っている単行本もです。
紙で持っていても、まだ自炊せずにダンボールジャングルのどこかに眠っている作品も、何冊か買ったワケですが、ふと「そういや本誌掲載の自炊データと電書単行本のデータとを細かく比較したことってなかったな」と思い、今回ヒトコマお借りした「妖こそ怪異戸籍課へ」で見比べてみました。
それでは、以下「MAX本誌自炊データ(ワタシがブログ記事に使わせてもらっているもの)」と「電書単行本(今回Kindleで購入したもの)」を比較していきます。データとかデカかったらゴメンなさい。
まずは「MAX本誌自炊データ」。スキャナは古いリコーの複合機で「400dpi」「カラー」で読み込んだものをトリミングしただけです。
紙の色味や微妙な凹凸も拾っていますので、ヒトによっては見づらいと感じるかもしれませんね。
でもワタシは「紙に近い感触」が感じられるこの画像がケッコウ好きです。実際にはコマによってどうしても裏透けなどもありますが、でもそれも「紙でも見られる現象」なので、あまりネガティブには捉えませんね。
でも、これをそのままブログ記事にするのはちょっと…ということで、いつも「ヒトコマ」に「ヒトテマ」をかけています。
次は上のデータを画像処理ソフトで処理したもの。処理内容は「傾き補正」→「モノトーン化」→「コントラストを強く」→「トーンカーブでハイライトとシャドウの補正」→「シャープネスの調整」といったところです。
なかなか「完璧だ―!」といえる仕上がりにはなりませんが、それでも「白は白」に、「黒は黒に」なって、クッキリと整えられている…と思います。よく見ると集中線に重ねられているスクリーントーンとかが消えてたりしますけどね。
そして最後は下の方に見切れているハシラとか、目立つノイズがあればそれを消して一応画像コマの処理は完了です。
ちなみにこの時点での画像サイズは「1184×943」になります。ここ数年、ブログのヒトコマ画像は原則「長編を800」に統一してます。なのでまず幅800にサイズ変更して、それからキャプションを入れるスペースをつくってテキストを重ねて「トップのキャプション入り画像」は完成。なおキャプションのフォントは「HGPゴシックM」「16~18」が最近は多いです。
さて、それではつづいて今回購入した電書を見ていきましょうかね。
まずは「100%(実際のサイズ)」で表示したうえでスクリーンショットを撮り、それをトリミングしたものです。
…小っさ!(笑)。まあ多少ディスプレイとかの表示環境にも左右されるので仕方ないですが、とりあえずFHDのPC上での表示です。
ではこれを単純に自炊画像に近い「幅1200」に拡大してみると…。
…粗っ!(笑)。まあ「100%」から無理やり拡大してますので、そもそも比較するのが不公平というものですけど。
では、Kindle上で一番大きく拡大してみましょう。「400%」です。
いくらか…というかかなり良くはなってます。でも、自炊画像と比べると天と地…とまでは言いませんが、かなりの差がありますよね。
左下の睦子さんを並べてみると…。
画像処理の仕方にもよりますが、やはり自炊の方が圧倒的…いやかなり、相当キレイだと思うのです。
でもって、ここまでいわゆる「画質」「解像度」にこだわる必要があるか否か。個人的には「こだわりすぎるのも良くないんだろうけど、こだわれるものならこだわりたい」という感じです。
以上、フツーのヒトからは「異常にこだわってる」と言われそうなワタシのこだわりを簡単に(?)まとめてみました。
前にもちょろっと書いたように、すべからく作品というものには「何かしらのこだわり」が込められている…はずですので「作者さんがいっぱいいっぱい考えて、線の一本一本を描いて出来上がっている」と思えば、その込められているものの中から1%でも多く汲み取れるようにこだわって読みたい。そう思います。…いえまあ1%どころか「解釈間違い」とかしてそうですけどねワタシの場合は。
そういうこだわりが「なぜ電書にシフトできないか」の答えと言ってしまうと、少々雑な気もしますが、正直なところではあります。もちろん電書も出版社によっていろいろ違いがあります。傾向として「おそらく紙媒体をスキャンしたもの」を電書としている会社もあれば、確信はありませんが「原稿(印刷)データから電子化したもの」を電書としている会社もあります。後者の方が画質とかは良いと思いますが、前者であっても「紙で入手困難な作品を電書で出してくれる」ことは歓迎ですので…。
画質はデータサイズと比例します。やたらデータ量が大きくなっても困るのも分かります。なので「電書の画質を良くしろ」とは一概に言えない。結局これからも「自分の許容範囲で両者共存」をさせていくことになりそうですね。
せっかくなので、今回お借りした作品とそのヒトコマについて。なつかしいと思うヒトもいるかな。ワタシにしてみれば「ちょっと前」くらいなんですけども(笑)。
残念ながら2巻で終了だった「妖怪戸籍」の連載化第1話からのヒトコマです。前述のとおり、全話掲載時に自炊してあって、紙の単行本も買ってあって、でも単行本の自炊はしてなくて、そして今回の「1巻¥110」につられての電書購入です。
この回からは別のヒトコマをお借りして記事も描いてるんですが、個人的にこの「饗子ちゃんへの誤解を詫びるための奢りに便乗するてーちゃんに便乗する睦子さん」がとてもイイので、今回のヒトコマにお借りしました。小さく手をあげつつ「さ、サイコロステーキ」がツボりました。もしかするとサーロインステーキと言いかかってやっぱそこまでいくと厚かましいかなとサイコロステーキにしたのかも…などと思ったものです。
タイトルコマはもちろん単行本ではモノクロです。でも単行本だと「第4話 食い逃げ妖怪?」と、今話の題が書いてあるんですよ。これは掲載本誌だけでは得られない情報です。もちろんいろんな書き下ろしもありますから、どんなに毎号MAXを購読していても、やっぱり単行本は欲しくなります。いえ全部の作品の単行本を買うのはフトコロが許してくれませんので泣く泣く選別はしますけどもね。
原作者の笠間裕之さんは宮月もそこさんと組んで「さうのあっ!」をMAXで連載中ですが、作画の柴朗さんは動きが停滞気味っぽい。ネットで公開していた「曇りでもいいよね」の続きでもそれ以外でもいいんですが、独特な作風がスキなのでゼヒまた読める機会がほしいものです(年賀画はXに上がってました!)。待ってます。
忘れてた。言い訳をひとつします。柴朗さんはじめPIXIVのFANBOXで支援していた皆さま。いま全部支援が終わってしまいました。ごめんなさい。理由は「Vプリカギフトが使えなくなったから」です。どうにもならないです。以上、言い訳(申し開き)でした。