「ラディカル・ホスピタル」by ひらのあゆ まんがタイムオリジナル 2021年12月号p5 芳文社
ハッピーエンドか否かはさておき、読み終わって(映画なら観終わって)「ああ…消耗してしまった(だけだった)なぁ」という感じがすると、正直損した気持ちになるのは事実です。あ、個人の感想ですので。
一方で、決してハッピーではないかもしれないけど、そこに「生きる力の供給源」がある作品は「人生の糧」にさえなる「ある意味で宝もの」だったりね。だから、そういう作品を創造して世に出してくれる作者さんは、とても大事に思いますし応援したいと思うのです。
もちろん、あくまで「疑似」なのですから、それをエネルギーに転換しようという考え自体があまりよろしくないのかもしれませんが…。
昔、職場の同僚(上司)が「悲しい映画とか観てダバーっと涙を流すと、すっきりして良いと思うぞ」と言ってて、その是非はともかく「たとえ画面の中でも悲しみに向き合うのがイヤな自分とは全然違うんだなぁ」と感心したことがあります。そういう「悲しみデトックス」できるのって、おそらく正しいんだろうなとは思うんですが…わたしゃ無理だね。
そして「ラディホス」。病院は「病」という「マイナスのエネルギー」が存在する舞台なんですが、それを抱える患者に対して「プラスへと引っ張っていこうとする医師と看護師」の姿が、私にとっての「エネルギー源」になる作品です。
深刻さはかなり薄めて表現されてますけど、いなくなる(≒亡くなる)患者さんもいるし、医療の限界もそこかしこに見せてくれるので、4コマとしては本当に貴重な作品です。
アニメ向きではないかもですが、舞台にすると意外な化け方(←良い方に)をする気もします。…いややっぱり4コマがベストですかねたぶん。
それにしても最近ヌボーっとした榊先生がタイトルなんですが…お疲れ?