ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

自分につくウソって、ほぼ確実に「ウソをついていること自体がわからなくなる」のでとても危険です。

「ちょっといっぱい!」by 火曜 まんがタイムきららフォワード 2022年10月号p205 芳文社

 

自分にウソをついていることを「ああ、自分はいま自分にウソをついてるな」と自覚できるなら、ときに「こころの平穏を確保するために必要なこと」かもしれません。私はそう思います。この世の現実と折り合いをつけて生きるんですからね、誰でも。

でも、相当慎重にその後の「こころの処理」をしないと、気付くと「自分にウソをついている事実を昇華させてしまっている」自分がいるものです。

まだ気付けばマシ。自分が自分に対してついたウソは、詐欺師が「自分のウソに酔い真実だと思ってしゃべる」ように、結局「ウソが自分のこころの真実を押しのけてしまう」のです。そうなる前に手を打つべきです。「キミはワタシのこころが本来の状態に戻るまでの代理だからね」と釘を刺すことが大事です。

 

 

前回この作品を取り上げたときに「避けられない現実をたくさん受け入れていくのが人生というやつ」みたいに知ったようなことを書いてしまいましたが…もみじさん、その上をいく行動に出るんでしょうか。出るんでしょうね。うん、勝手に「いいお話」で終わるように受け取ってしまってた自分がはずかしい…。

今回の展開で、あらためてこの作品のすごさが分かった気がします。

十人並みの作品だと、私が前回取り上げた回で「すずめ亭は失くさせない!」ともみじさんが発奮しちゃうんでしょうけど、この作品では「一回現実を受け入れて、それに対する自分の気持ちにウソをついて封じて、それをなぎささんが解きほどく」という、深い動きで展開させているんですよね。あ、個人的考察です。ピント外れてたらゴメンナサイです。

こういう作品を読んじゃうと、私なんぞは「自分も『現実を受け入れていくのが人生』みたいにいいながら、自分についているウソが分からなくなっているのかも…」と、深めに考えさせられています。

単行本も2ケタ巻が決まっているこの「ちょっぱい」、昨日のブログで書いた理屈でいえば、もったいないけど「アニメ化とかせずに、マンガ作品のままであってほしい」という気持ちです。いえまだアニメ化の話が出てるわけではありませんが…。

あと、アレだよね…やっぱりこういう作品を読むと、4コマの限界を再確認させられるなぁ。それと同時に、自分が「本格的なマンガより、4コマという形式がスキ」な理由をいろいろ考えさせられたり…。たぶん「どっしりとした肉メニューより、あっさり魚メニューが体質に合っている」ようなものなのかな。肉はスキなんですけどね。

ともあれ、次回の展開がとても楽しみです。