ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

個体の寿命や成せることには限りがありますけど、承継する者が多くいれば「長期にわたり大きなことを成せる」はずです。

かりあげクン」by 植田まさし まんがタウン 2022年8月号p94 双葉社

 

もちろん容易なことではありませんし、承継した者が初代の意図を正しく理解して継いでいけるかはわかりません。それでも「個体での限界域」よりは「大きく広く遠いところ」まで成果をもたらすことができるのは確かです。

いまの若い人たちがかなりの割合で「結婚」や「出産・育児」をあきらめていることは、憂うべきことだと思います。もちろん「社会が悪い」「政治のせいだ」と言わずにおれない気持ちも理解できなくはありません。

でも実際に結婚して育児もして、とりあえず子どもたちが(まだスネをかじったりもしてるけど)成人するに至ってみれば、どんなに大変だったとしても「やっただけのことはある≒がんばってよかった」という感慨はもっています。いやまあ正直大変だったからねホントにね。

たぶん「個体としての満足度」は、結婚も育児もせずに「自分のために生きる」方が高いのかもしれません。たぶんそうだと思います。独身貴族の生きざまをうらやましいと思ったことはたくさんありましたもの。

それでも、いずれ寿命が来て個体として絶えるとき、自分の分身がこの世に存在しているということに、深い満足感を得られるのではないか。私はそう考えています。

 

 

そんなわけで「ボスの座を追われても」「子や孫が大勢いる」ことは、元ボス猫として成すべきことを為し得たんだろうなぁと感じさせられる今回の「かりあげクン」。どんなに「個体自体の終焉」が惨めなものであっても「血のバトンを受け継いでくれる次の個体群」があとに控えていてくれるなら、おそらく幸せだったといえるのでしょう。

さておき、読売新聞での連載が先月下旬から休載しているらしい植田まさしさん。発熱による体調不良とのことですが大丈夫かなぁ。心配だけど読者としてはどうしようもない。ご快復を心よりお祈りいたします。