ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

「最高のまま終わる」というと指揮者ムラヴィンスキーのエピソードがいつも思い出されますね。

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ブレンド・S」by 中山幸 まんがタイムきららキャラット 2022年5月号p24 芳文社

 

私がクラシック音楽をよく聞くようになったころには、もう活動末期でしたし、実演に接したことはありませんが、確か何枚かのCDを買ってます。CD自体はもう5年以上ダンボールに入ったままですけど。

音楽評論家の宇野功芳氏の文で読んだはずなんですが(違う人かも)、ムラヴィンスキーは大変リハーサルに力を入れる指揮者で、あるときブルックナーの7番を演奏するためのリハーサルをやっていたそうな。

いつものように全身全霊で音楽を磨き上げ、レニングラード・フィルの楽団員たちも全力でそれに応えて迎えたゲネプロ(最終リハ)で、完璧かつ最高の演奏が出来たといいます。

もちろんムラヴィンスキーも楽団員も「感極まった」わけですが、その演奏が最高であったことで「これ以上の演奏はできないから」と、本番ではそのブルックナーをキャンセルしたというんですよね。

それの是非はともかく、ムラヴィンスキーと楽団員たちだけが共有できた「最高」を、そのままで封じ込めるという姿勢は、私もときに用いる「神様がお客様です」という心に通じると思うのです。

「神様に捧げる音楽を、聴衆にも分かち与える」というのが、西洋音楽クラシック音楽の演奏会のポリシーだと聞いたことがあります。だから演奏者も聴衆も皆「正装」をして演奏会に臨むのだと。

人間、生きていくその姿勢を「神様に恥じないように」と心がけるのが、一番大事なことなのだろうと、このエピソードを思い出すたびに感じます。

 

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…と、まるで脈絡が無いようであるような話はさておき「ブレS」。ああ最終回が近づいてきますねぇさみしいねぇ…。

なんとなくこの連載が始まったころから「最後は店長と一緒にイタリアに行くような」気はしてました(まだ分からないけど)。アニメのEDで世界一周(までは行ってないけど)をしてますけど、やはり最初から「海外への渡航費用のアルバイト」という軸はブレないのですよね。

そして最終回はどうなるのか。店長と苺香もですが、個人的には夏帆と秋月の着地点が気になるところです。