ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

「独立した低音パート」は西洋音楽のカナメのひとつですもんね。

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「それでは、ステキなセッションを。」by 福きつね まんがタイムきらら 2022年4月号p64 芳文社

 

狭義の邦楽に使われる和楽器には、いわゆる「ベースのフレースを奏でる楽器」が無いんですが、西洋音楽では「通奏低音」というヤツがあって、それが和音の基盤となるんですよね…あ、すいませんコトバ的に正確じゃないかもです。確かそんな感じではあったはず。

「和音≒コード」も古来の日本音楽にはしっかり構築されていなくて、確かに琴や鳳笙はポリフォニック(複音)なんですけども、コードを鳴らしているかというとちょっと違う。そういう音楽が「血につながる」のが日本人なのは確かですが、良い意味で西洋音楽を「柔軟に吸収・同化」させて現代日本のポピュラー音楽は「成長・発展」していると思います。

んでもって、いわゆる「(ロック)バンド」という形式だと、決定的に「キモ」となるのが「ベース」と「バックビート」の2つ。これがしっかりしていないとイキイキとした音楽には絶対ならないんじゃないかな。

「しっかり」といってもガチガチに正確なものじゃなくて、有機的な結合というか「グルーヴ(ノリ)を生み出す融合」が必要だと思います。いやもう思いますとかじゃなくて「それが無ければ意味が無い」ですよ。いみじくも「スウィングしなきゃ意味が無い」という有名な曲があるように(少なくともポピュラー音楽では)「ノリ」が大事です。

とはいえ「ノリ」の感じ方は人それぞれ。シーケンサー(古い!)から生まれるビートでも「ノリ」を感じられる人もいます。一方で「人間が生み出すゆらぎ」が無いとノレない人もいます。でも「躍動感のベースライン」と「推進力を感じるドラムのビート」が合わされば、きっと誰もが「ノリ」を感じるはずですよね。

(余談ですが、世の中には「バックビート系の音楽に拒絶反応が出る」という人もいるんですよ。私から見れば不思議なんですが、本人は本気で「バックビートは身の毛がよだつ」といいます。ええ、そういう人もいるということは事実ですハイ。)

ともあれ「大黒柱」で「屋台骨」で「縁の下の力持ち」なのがベースですから、そういうキャラなプレーヤーは多いのかもしれません。…いやぁどういうわけか私がかかわってきたベーシストにはそういうキャラじゃないベーシストが多かったんですが…ナゼでしょね(笑)。

 

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そんなわけで「それステ」。ファンタジーエレメントとして新しく「奏ドレス」が出現しましたね。これってリアルでいえば「演奏しているアクションがカッコイイ≒地味なカッコしてても華がある」人のことだと思います。

本来「演奏するときには余計なアクションはいらない」というのも確かなんですけど、イイ感じに盛り上がってくるとそれが動きとして出ちゃうことはあるわけで、てんちゃんの言う「オーラのある人」だと、ちょっとした衣装の揺れすら「カッコイイ!」と感じることはありますよね。

それにしても「自分が認められる為に演奏するんじゃなくて」「みんなを幸せにできるようなミュージシャンになりたい」って、すごくすごくステキだと思います。私もずっと音楽やってきたけど、正直そういうところまで考えが至ったことってなかったかも。

さて、どうやらステージアップを果たした模様の是沢ちゃん。次回はどんなお話か…とても楽しみです。