「止まった世界の歩き方」by おたき まんがタイムオリジナル 2022年1月号p140 芳文社
「触らぬ神に祟りなし」という言葉はあるのですが、ワタシ個人は「神様は祟ることも罰を当てることもない」と信じています。だからどんなに悪いことをしても過ちを犯しても、人間のしでかしたことで神様が怒ったりすることはないと思うのです。
例えがうまくないかもしれませんが、神様から見た人間なんて「水槽の中で飼っている熱帯魚」みたいなものじゃないかなと。水槽の中の我々がどれほど神様を冒涜するような真似をしてみたところで、神様から見ればホントなんでもないことにすぎない…そう思います。
水槽の中の人間が神様の存在を信じようと信じなかろうと、神様からすればそんなことは全く何の影響もない。水を換えてやり餌をやり、たまに掃除もしてやり、元気で増えれば増えたで喜び、死んだら残念でかわいそうだと悲しみ、でもそんな神様の感情は人間ごときには分からない。そんな気がします。
そう考えれば、神様は人間の信仰を受けようが受けなかろうが「飼い主としての世話」は何も変わらずにするであろうことは容易に理解できると思います。水槽の中の魚がケンカしていると嬉しくない。人間が戦争をするのを神様はそういう視点で見ているんじゃないでしょうか。
だから人間は「ただ伸びやかに生きて死んで」…それだけで神の御心にかなうと私は思うのです。
いつもと違う時間帯にブログを書くといつもと違う内容になりますね。ともあれ「歩き方」。
いつの間にか始まっていつの間にか続いている作品です。いえ個人的にそう感じるというべきですね。
ものすごくスキな作品というほどではないのですが、こういう雰囲気の作品はタイム系にはあまり無くて、それだけにこの調子で淡々と続いてほしいと思っています。
今回のブログの前半部分の文章が、自分の中からこうして出てくることは、きっとこの作品あるいは作者さんが「ユニーク(唯一無比)な触媒」たりうる証拠だと…そんな気がしています。