ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

「おきゃくさまはかみさまです。」「かみさまがおきゃくさまです。」

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「音のレガート」by すいと まんがタイムきららフォワード 2021年8月号p381 芳文社

 

音楽が「文化」であることは誰も否定しないと思いますが、西洋音楽ではその「文化」の中には「キリスト教」が(中心に近いところに)入っています。…いえ偉そうに語り始めましたが聞きかじりですのでw

今回の話できっかけとなる「お客さん」。いわゆるクラシック音楽は教会音楽から始まっていることもあって、欧米の人にとっては演奏も作曲も「キリスト教」と密接な関係がある…聞きかじりですが。

なので、自分たちが楽しむとか、客席の人間が楽しむとか、そういう次元ではない深いところで「神さまに聴いていただく演奏」という意識があるわけです…聞きかじり(略

何千年もかかって西洋の文化文明に融合した「キリスト教」ですが、そうした基盤は日本人に理解しにくいところかもしれません。

タイトルの「お客様は神様です」はご存じ三波春夫さんの「名言」ですが、捉え方によっては(真意に多少の違いはあれ)演奏者の心得と言える…のかな?

ちなみに神社の祭礼等で舞われる「神楽」も、文字通り「神さまに観て(楽しんで)いただく」という点では同じです。そう考えると日本人にも欧米の意識の持ち方と共通する基盤はあるのでしょう。たぶん…ですが。

 

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文章が整いませんが「音レガ」。何度かヒトコマをと思いながら、なかなかコレという機会が無かった作品です。

今回お借りしたこのシーン。コマ割りというか、表現があまりにも秀逸だと感じたので。こういうところが「漫画だからできる」表現手法だと思います。

特に三コマ目の「二人のロングしょっと」のコマの中に「万里の目もとのアップ」を組み込んでいるところが、このときの「二人の間に流れた時間」と「気付いた万里の感情」を上手に表現していますよね。

「読み手の心の中の時間軸」を、こういうやり方で誘導できるのは、漫画の表現がいかに高度なものであるかを再認識させてくれます。…ちょっと大げさかな。

ともあれ、8月には単行本も出ますし、この調子で彼女らのストーリーを描き切ってほしいものです。…あ、でもフォワードの単行本ってことは…B6判…なの…か…(くっっ)。楽器とか丁寧に描いてるだけに、できればA5がいいなぁ。いっそ電書かなぁ。