ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

すべからく「最初の○○」は一生引きずる気がします。

f:id:tanaka-minoru-fake:20211117215549j:plain

「ぎんしお少々」by 若鶏にこみ まんがタイムきらら 2021年12月号p133 芳文社

 

最初の…といっても「人生最初の」というだけでなく、例えば「自分で稼いだお金で、自分でどれにするかものすごく悩んで」買った最初の○○というのもです。というか「買い与えてもらった人生最初の」より数倍引きずりますねきっと。

私の人生初カメラは「お家で現像セット」が付いた、いまで言う「トイカメラ」だったのですが、当時小学2~3年生だったので「当然のように現像に失敗」してしまい、おまけにおもちゃっぽい特殊フィルムだったので販売しているところも無く…あまり良い思い出ではありません。

でも「中卒で働いて貯めた金で最初に買ったカメラ」はとても良い思い出を残してくれています。機種はペンタックスのMXというヤツなんですが、あのカメラで本格的な写真を始めることができたのは、いま考えれば幸運でしたね。やはり「撮影の基礎」をマニュアル機で学んだのが「写真を長く趣味にしてこられた一因」だと思います。

10数台のカメラを使ってきましたが、やはりいまでもMXは私にとって「特別なカメラ」であり続けています。

 

f:id:tanaka-minoru-fake:20211117215605j:plain

 

そして、もうひとつ。このタイトルコマに描かれている左側のカメラ。これ、実は私にとって「忘れようとしても忘れられない思い出のカメラ」なのです。

なんと「生まれて初めて壊してしまったカメラ」なんですね。あああ記憶が記憶がああああ…。

小学校に入ったくらいのころ、父と弟と3人で海に出かけたのです。砂浜を歩きながら父の持っていたカメラを兄弟で「触りたくてしょうがないオーラ」を出しまくっていたら、父が「じゃあ持たせてやるよ」と手渡してくれたのです。

もう舞い上がって構えたり覗いたり…。ところがうっかり手がすべって海水にボチャン!…ああああ記憶が記憶があああああ…。

子どもながらに「こ、この不始末っ。拙者腹を切ってお詫び申し上げるぅぅぅ…」という感じで申し訳なさ大爆発だったのは憶えています。一方でパニクってまず言うべき「ごめんなさい」が口から出なかったことも…憶えていますとも。

まあそんな思い出のカメラがこんなところに描かれていようとは…思わず「コヒュッッ(過呼吸」とイってしまいそうでしたそうでしたああああ…。

 

そんな「ぎんしお」。今回も面白かった。「大丈夫!カンタンだから!」から押されまくって「ひいぃ」となるしろさん。なんかわかる、わかりみるなぁ。

撮影をミスったか何なのかちゃんと撮れていなかったエピソードはすでにありましたが、この先「カメラが壊れる」エピソードも出てくるのでしょうか。いえまあ別に出てこなくてもよろしいのですが、なにかしらアクシデントとかトラブルとかが付きもののフィルムカメラですから…ねぇ?

あと今回の最後のページあたりでのもゆるさんのそこはかとない肉感的表現で「そうだった、あの放課後すとりっぷの作者さんだった」と再認識しました。例えが不適当かもしれませんが「どぶろく」のような味わいがありかなりスキですこういう表現力(以下略