ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

「ゆずれない大事な部分を守る」ことに信念を持っている人は尊敬します。

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「夢・レストラン」by 賀来聖×倉田よしみ 俺流! 絶品めし Vol.25 p165 ぶんか社

 

いまの時代、効率化や合理化、ビジネスや資本主義の成果主義に「命」が流されてしまうことがままありますからね。

以前も書いたように、私も「中国料理」という呼称にこだわってたりするので、この「中華料理であって中国料理ではない」という言葉には感じるものがあります。

例えが飛躍するかもですが、相撲を「相撲は相撲であって格闘技ではない」と言うようなものでしょうか。あ、反対かな?

日本人は昔からそういうこだわりを持っていた気がします。だから高校球児や横綱白鵬のガッツポーズ苦言を呈する人たちがいるんだと思うのです。

私は別にアンチ白鵬ではありませんが、それでもついつい「モンゴルの人には分からないのかもな」などと思ったりもします。そういうことを思うこと自体を差別だと非難する人々もいますよね。そこまでは相手にしてられないというので正直な気持ちですが…。

悪く言うと「島国根性」が日本人のメンタリティの基部にある気がします。「白黒はっきりさせない」とか「あいまい」とかが「阿吽の呼吸」などとしてコンセンサスにあったりね。「食うか食われるか」「敗北は死」といった大陸的なそれとはずいぶん違いますし、それが日本という国の良さとも言えるのでしょうけど。ただ「こだわり」を育てるには「日本式だからできること」も多いのではないかなぁ。近年そういう良い面が排除されがちなのは残念なことだと思います。

 

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いろいろ言いたい(書きたい)ことはありますが、長くなるしどうせまとまらないので「夢ラン」。看板作品のひとつなんでしょうけど、ややマーク薄めでした。今回の話はいろいろ考えさせられたのでヒトコマ…じゃなくてヨンコマ。

日本で修業を積んだ寿司職人が、アメリカでカリフォルニアロールとかを求められたときもこんな感じなんでしょうか。んー、確かに「本格的なものじゃなくてそれっぽくていいんだよ」ということもあるもんね。しかもそれは個人の好みなので、ただ否定するのもねぇ…。

前回だかのインド料理もそうですが、料理にしろ何にしろ「真摯に向き合うこと」と「ビジネスとして上手くいくこと」がかみ合ってくれないと、どうしたって残念な結果に終わります。この作品はあくまでフィクションですが、それでも「真摯に向き合うこと」の先に希望をもてる内容が描かれているので、読後感が良いのでしょう。

もう一本の「幸せ一貫」はちょこちょこおちゃらけ感を出してますが、こちらは原作付きのせいかそういうところはやや控えめ。でもどちらもいい作品だと思います。次号は…病院の献立?楽しみですね。