「カキめし弁当」by なぐも。 俺流!絶品めし vol.23 p88 ぶんか社
コンビニとかスーパーとか、市販の弁当って「買ってからどれくらいで食べてもらえるか」「食べるまではどんなふうに保管されるか」「どういうシチュエーションで食べるか」等々について、おそらく「最大公約数でより満足できるように」作られていて、それはそれでジャスティスだとは思うのですが、この作品のお弁当のように「自分のため、先輩のため」に作られたものは、呼称は「弁当」でも全く別モノだと思います。当然といえば当然ですが。
冷めた状態での「美味しさ」のために「濃い目の味付け」とかはたぶんどちらも同じでしょうけど、食べるときまで自分の管理下にある分「食中毒等のリスク」を減らせるので、そうした面は「手作り弁当」に強みがありますよね。
逆に考えると「食の安全」にリソースが割かれる市販の弁当って、さまざまな制約の中において、どれも「実によくできて」います。
よく「添加物ガー」「保存料ガー」と言う方々がいて、それもそれで間違っていないとは思います。
でも世の中「どうしても弁当に頼らざるを得ない」人々って必ずいるわけで、そういう人にも「できるだけ美味しくて安全な」弁当をと考えて「認められている範囲でそうした添加物を使用して製造販売している」のは、個人的には正しいことじゃないかなぁと感じます。いえ「安全の偽装」までは許しませんけど。
ともあれ「俺流!絶品めし」で連載が始まったなぐも。さんの第1話目。来ましたね来ましたね、よりによって私も大好物の「牡蠣」でお弁当ですよ。これはタマランなぁ。
「艦これ」キャラによるグルメ系同人誌がすっかり定着して、そのうち「なぐも。さんの紹介イラスト」が掲示されているお店巡りが聖地巡礼になりそうな勢いです。
残念ながらコロナ蔓延で行けないのですが、私の実家近くでは「ホテルケーニヒスクローネ神戸」もその一つです。機会があればムスメでも連れて行ければと思っています。
さておき、この作品では「キャラ2人が両方メガネ」です。なぐも。さんはメガネにこだわりがあるのか「フレームを略して(消して)描かない」んですよね。たとえ目に掛かっていても、ちゃんとフレームを描く。これがこだわりでなくて何ザンショ。
隔月ではありますが、商業誌で定期で読めるのは何より。ぜひぜひ長期連載を。(できれば「ごはん日和」にも進出してほしいな)