「おにこむそう!」by 杉原ぽてと まんがタイムきららMAX 2021年9月号p169 芳文社
さすがに自転車をひっくり返してしまうことはありませんでしたが…。
当時は中学生だったのですが、いわゆるニュータウンの団地だったので「エレベーターの無い4階建」がとにかく多くて…いやほとんどそれでしたね。ホント「うん…それ無理」というヤツです。
夕刊は1階の郵便受けに入れるんですが、朝刊は玄関扉の郵便口に入れなくてはならず…朝っぱらから「早起き」「自転車こぎ」「階段を上がったり下りたり」。
一戸建ての住宅地もそれはそれで大変なんでしょうけど(エリア的には広いし犬がいたり車の往来が多かったり…)団地のヘヴィさはまだ身体が出来上がっていない中学生には少々酷な仕事でした。
そんなわけでオニ子に感情移入せずにはおれない「おにこむそう!」です。いえ実際私もその後バイトに恐怖感が芽生えてしまい、結局中学卒業までバイトをすることはありませんでしたから…。まあその分大学では「生活費+学費」のため「社員の何倍も働くバイト」になってたんですけどね(笑)。
作者さんはキャラの描き方にスタイルがキチンとできていて、個人的にはすごく評価の高い漫画家さんです。私にとって「1~2コマ読むだけでその作者さんと分かるキャラを描く人」は、いろんな評価軸の中でも一二を争う重要なポイントなんですよね。
杉原ぽてとさんの場合は「顔の輪郭」、特に「ほっぺた」のラインが特徴的です。あと目の描き方。この2点が隠れていなければ「あ、杉原ぽてとさんの画だぞきっと」というくらいには把握できるつもりです。
そういう作者さんはもちろんほかにもいるんですけど、そこそこ大御所ならともかく、ゲスト掲載でそういう人は少ないですよ。これからきっともっと上手くなっていくと思いますけど、できるなら「画の個性」は変わらずにいてもらえるとウレシイです。
…てかヒトコマどこかでお借りしてたと思ったら今回が初でしたね。今後の一層の活躍に期待&応援してまーす(西田敏行風に