ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

へたというか…笑いのスパイスを少し混ぜてシリアスさを緩和させる手法でしょうか。

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「さよなら幽霊ちゃん」by sugar. まんがタイムきららフォワード 2021年9月号p433 芳文社

 

一般的…というと異論もあろうかと思いますが、関西人の特性に「怒り99%」に「笑い1%」というのがあると思います。

喧嘩のときとか、河内弁なぞで思いっきり口汚く、他県の人が聞くと恐怖を覚えるほどのドぎつい言葉で喚きながらも、その中にボケをカマしてみたりダジャレ(言葉遊び)を挟んでみたり…。

ただただ目をムいて怒り散らすだけでなく、喧嘩してる相手や取り巻きが思わず吹き出すような「笑い」を盛り込ませられるかどうか…そこが関西人的な人間のウツワの重要な要素ではなかろうかと…。いえまあ個人的な見解ですので、どうぞ、異論、プリーズ。

でもホントに「あまりにもただただシリアスに怒る」人間は、往々にして「あいつはややこしいやつやで」などと言われて、あまり良く評価されない気がします。細かいことを言い過ぎる人間とかもそうですが。

たまにホンキで怒るべき状況も発生しうるので、さすがにそういうときは「シリアス100%」もアリかと思います。逆にそういうときにカマすと「…それオモロない」と叱られますしね。

 

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というわけで「幽ちゃん」。この作者さんはPIXIVとかで見かけて、面白い作品を作れる人だなぁと以前から思ってました。

前作の「おにのこひとのこ」も、正直「え、フォワードに載っちゃうの?」と思うような作品でしたが、やっぱり読んでみて「画の描き込み度と漫画の面白さは無関係」だという想いを強くしたことを憶えています。

今回のゆうちゃんのへたな悪口は、前述の「シリアスさに加える笑いのスパイス」的なところがありますよね。個人的にはすごくスキですこういうの。

前回のお話もとても良かったのですが…実はなかなかヒトコマをお借りしにくいのがこの作者さんの作風かも、と感じるようになってきてます。何というか「流れ」が良いんですよ。そういうところを見抜いてフォワード掲載をすすめた編集さんの力量も評価されるべきだと思っています。

そしてまた気になる引っぱりかたで次回へ…楽しみです。