ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

「聞きにくいことを直接聞く」ことができる能力ってスゴイ大事だと思います。

f:id:tanaka-minoru-fake:20210427065436j:plain

「ねことちよ」by せらみっく まんがタイムきららフォワード 2021年6月号p420 芳文社

 

本人より先に周りに聞いてしまうのは、仕方ないことだとは思うのですが、できれば本人に面と向かって聞いた方がいいのかもしれません。

大阪生まれだからだと断言も出来ないのですが、子どものころから「言いたいことは直接言え」「聞きたいことは直接聞け」「かげ口は言うな。本人に言え」などと育てられてきていて、周囲の子どももほぼそういうしつけられ方をしていたように思います。

大阪を離れて関東方面に住み始めたころ、分からない言葉がいくつかあった中に「ハブ」がありました。「村八分」からの「ハブ」。大阪でもそういう「仲間外れ」というヤツはあったのですが、数年過ごすうちに「大阪と違うんじゃないか?」と気付いたんです。

大阪って「反権威主義」というか、主流が生まれそうになると必ず「反主流派」を形成しだすところがあります。たぶんですが。

誰かが「ハブられそう」になると、そっちに加勢せずにはおれない人間性というか、主流とか権威とかに対抗することこそ「大阪人の美学」みたいなところがあるんじゃないでしょうか。断言はできませんが。

統率がとりにくいとか足並みが乱れるとか、悪い面も多いとは思いますが、それでも「主流派や権威にモノを言う」姿勢は、自分でもキライではないです。全面的に良しとはしませんが。

なので、例えが難しいのですが「トカゲのシッポ切り」みたいなことがあると、ワーッとシッポの味方が集まってきたりするのが、大阪の特性な気がします。

でもって東京の「ハブ」に違和感があったのは「シッポの味方が形成されない」ところなのかもしれません。もちろんシッポが明らかな「悪」で「排除するしかない存在」ならやむを得ないところもあるんですが、シッポにも三分の理があるはずで、そこを支援する人間が少ないながらも存在する。なので「ハブの味方をすると一緒にハブられるから…」というときでも、あえて「ハブる側にもつかない」人間がかなりの割合でいた気がします。99%が1%をいじめることはなくて、1%側に何%の味方が付いて、99%側から距離を取る勢力もあって…なんだかんだでバランスが良かった。

むかしから大阪人の気質には「お上に盾突く」ところがあるといいます。言い方を変えると権力を「バカにする」「笑いのネタにする」感じですね。

そういう大阪人には「腹黒い」「口とハラの中が違う」というタイプはキラわれやすいかもしれません。「黒いハラ」自体がキライなんじゃなくて、外見だけキレイに見せようとするのがイヤなのかも。だから「カゲでナニしてるか(考えてるか)ワカラン奴」とかが評価を落とすのでしょう。

なんか全然話がまとまらないんですが、つまり「カゲでいろいろ言うのを良しとしない」ゆえに「聞きにくいことを直接聞く」ことができてしまう。大阪の良いところでもあり悪いところでもある、ということです。いえ、正直そういう大阪の環境が全面的にイイとも思いませんけどね。

 

さておき「ねこちよ」。まきちゃんやや雑なところもまた良し。でも、今回初めてちょっと不穏な空気です。次号が待ち遠しいなぁ。どういう展開になるんでしょうね。