ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

歩いて行ける商店街、グラムで買えるお肉屋さん…いまでは「贅沢」と言えるかもしれませんね。

「ねことちよ」by せらみっく まんがタイムきららフォワード 2022年7月号p193 芳文社

 

私は何度も引っ越しているので、育った~生活した環境は「都会の真ん中」から「地方」までさまざまなんですが、こういう「歩いて行ける商店街」って意外と無かった気がします。

基本的に「バスで行くショッピングセンター」とか「車で行くショッピングモール」とかが、気付くと当たり前になってます。昔はそれ自体が「スゴイ環境」だったんですよね。

「合挽400g」はスーパーのパック入りを買うのが当たり前。食パンも、店頭のスライサーで切ってもらうなんて遠い昔の話になってます。いえもちろんいまでもそうしたお店はあるんですけどね。

こういう感覚を「ノスタルジー」で片づけてしまうのってどうなんだろう…と思うことはあります。でも時間の流れで変わっていくものは、きっと誰にも止められないんじゃないかなぁ。止めたところで、そこにいろいろなものが溜まっていって、そのうち一気に決壊したりして…その方がダメージ大きいような感じはします。

「思い出は美しすぎて」という歌がありましたが(八神純子だっけか)、どうしたって美化されてしまうのは仕方ない。現在いま生きている時間を「美しく感じられない」のは残念ではありますが、幸いにも「美しすぎる思い出」があるのですから、ときどき取り出して眺めるのもよろしかろうと思うのです。

 

 

そしてついに最終回の「ねこちよ」。なんか「最終回」って思うと鼻の奥がツーンとしちゃったね。

ねことちよの生活は、きっとこれからの方がずっと長いのかもしれませんが、それでも「これくらいの年齢だけが感じる何か」は絶対にありますから、私たちはそこを見せていただいたと思ってます。いいなぁ。

単行本、いま確認したら1巻しか持ってなかった。あれ?なんで2巻無いんだろう。どこかへ紛れ込んじゃったかな。

この作者さん、とてもいい作品を世に出してくれてます。今年3月に初めて同人誌を(メロンブックス実店舗で)買ったのですが、そのうち1冊がこの方の「おかゆ本」で、それもまたとても良かった。じんわりしました。じんわり。

「ねこちよ」は終わっちゃうけど、またこういうじんわり系で読ませてほしいです。あ、4コマでもいいですよ。いや4コマがいいな、お願いしますゼヒ!>芳文社さま