ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

にゃんこのしぽぴーんはよいものですにゃあ

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「あっちこっち」by 異識 まんがタイムきらら 2022年1月号p42 芳文社

 

ネコがシッポをピーンと立てて走っていく情景が目に焼き付いています。

いまから○十年前、まだ東京に住んでたときなんですが、毎日のように通る道(早稲田通り)にノラの家族がおりまして、たまーにエサやったりしてカマって(カマわれて?)たんですよ。

あるとき、いつものように子ネコ2匹と遊んでやって(遊んでもらって)いると、道の向かいから親ネコ(だったような違うような)が呼ぶ声がしたんです。

すると子ネコはガバっと立ち上がって、そっちに向かって「しぽぴーん!」で道を横切って走りだしました。

そうはいっても片側2車線の道路。交通量も少ないとはいえない早稲田通りを、子ネコ2匹は脇目もふらず親ネコのもとへ。

一瞬「ヤバイ!轢かれるっ」と焦ったのですが、幸いクルマの往来が途切れたタイミングで、2匹とも無事向かいの歩道まで到達しました。

その「2匹の子ネコがしぽぴーん!で走っていく後ろ姿」が、いまも折に触れ思い出されるんですよね。

カニズム自体は解明されていないらしいのですが、一説では「恐怖」と「記憶」は結びつきが強いそうです。あのとき「轢かれるっ」という恐怖感の作用で、私の脳内に情景が焼き付けられたんでしょう。

なお、その情景が思い出されるときに恐怖感は無いんですが「音が無く美しいスローモーション」で再生されることがほとんどです。いわゆる「走馬灯」のような感じでしょうか。「しぽぴーん!」の姿は美しいものとして死ぬまで私の中に残り続けるのかもしれません。

 

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さておき「あっちこっち」。関係ないですが大阪人だと「あっちこっち」のあとに「でっち(丁稚)」が自動的に付加される世代が存在します。ええ私もその世代です(笑)。

ともあれ「祝!15周年」おめでとうございます。きらら系って「オンナノコしか出てこない」作品も多い(いやほとんどそうかも)のですけど、本作はバランスよく男女比が構成されていて、それゆえに他のきらら作品とは一線も二線も画した味わいのあるところがすごくスキです。

前にも書いた「絵柄の変化」も、この作品ではとても好ましく感じちゃうんですよね。あと、アニメ化して良かったなとホント思います。主題歌とかもすごくスキです。ニャっほい!