「しずねちゃんは今日も眠れない」by 逸見 まんがタイムきららCarat 2021年3月号p75 芳文社
そこそこ年齢を重ねると、現実的なモノの見方が出来すぎて、想像するレベルが極端なものになってしまう気がします。
世の中、ちょっと前には「あり得ない」といわれたことが、気が付くと「当たり前」になってますので、現実の枠から外れるという「脳内柔軟運動」は、ときどきやっておいた方がいいのではないでしょうかね。
個人的には「想像≒創造」力だと思いますので、イメージのパワーがリアルを引きずるくらいでちょうど良いのかも。
ただ、自分でもつかみかねてるんですが、いわゆる「妄想」を「想像」とどのように切り分けるか。そこがこの年になっても上手くできないのです。
それでも、爆発的な「想像力(妄想力?)」は若い頃より減少傾向ですが、一方で「良い意味での妄想コントロール」ができるような気もしてます。ええ、気がしてるだけかもですが。
デカルトの「われ思うゆえにわれあり」ではないですが、私は「われ妄想するゆえにわれあり」で「リアルだけじゃない自分のパワー」を存在に変えていけるようになれたらと思ってたりします。はっ!これも妄想か?(笑)。
さておき「しずねちゃん」。いいよねこういう「夢オチ」って。まあ設定そのものがある意味「夢」なんですが、人間は「幸福が目的」だとすると、この作品は「目的の具現化」をして、脳内に「幸福と思わせてくれる何か」を培養してくれると感じてます。
学校での「楽しい」を、夢の中であっても「想像」できたので、現実はどうあれしずねちゃんはハッピーでよろしいかと。現実のハッピーだって、たぶんその程度のモノかもしれませんし。
かわいい画にいやされつつ、今後も長く連載が続くといいなぁと思わずにはおれないのです。