ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

ネガティブな選択かもしれませんが、パートナー選びでは大事な考え方だと思います。

「探偵夢宮さくらの完全敗北」by ちょぼらうにょぽみ まんがタイムきらら 2022年8月号p198 芳文社

 

…どうしたちょぼセンセイ、今月の「夢さく」の内容はスゴ過ぎる気がするぞ。

いままでにこういうのって描いてたのか、私自身は熱心なフォロワーではなかったので存じ上げませんが、なんかとんでもない作品を描ける人なんだと…やっぱり「とびどうぐ」だわこのヒト。

さておき、人と付き合うときに意識しておきたいのが「バラ色だけの未来はありえない」ということ。苦しい思いや悲しい気持ちを抱いたときに、それをどのように昇華させられるか、あるいは受け止め持ち続けられるか、そこが大事だと思うのです。

それは自分自身のことでもあるけれど、同時に相手がそういうキツいときにどういう姿勢でこちらに向くかも大きく関わってきます。人間性が見えるというヤツです。

ここからは私個人の考えです。私の家内は「いつでも安定した精神状態でいられる肝っ玉母さんタイプ」ではありません。どちらかというと情緒不安定です。それでも結婚にまで至った理由のひとつは「この人に包丁で腹を刺されても諦めがつくかな」と思えたからだったりします。…いえ刺されたいわけではないですよ別に。

「バラ色の未来においては最高のパートナーだけど、どん底でもがく未来にはそぐわない人」っていますよね。考え方として正しいかは分かりませんが、不幸が似合わないタイプの女性って、自分も道連れで不幸になりそうになると速攻逃亡する気がします。反対に「不幸さえも自分の足場として受け入れて生きられる人」は、パートナーと一緒に不幸になることを選んでくれる…そんな気がするのです。

そういう人がパートナーだと、どん底からの脱出も「気力で」できそうです。そして「不幸という前菜を経て幸福というメインディッシュを共に味わう」ことができるんじゃないかと思います。

逆に絶望的にどん底脱出が不可能になったとき、私を「安楽死」させてくれる。それを私も喜んで受け入れられる。そういう未来もありだと思います。…あれ、なんか話がへんな方向にいってるぞ。

ともあれ、バラ色に舞い上がってお付き合いを始めるのも悪くはないんでしょうけど、いばらの道を心の片隅に置きながらの方が個人的なおすすめです。「防災対策」に通ずるかな?いやそれもへんな話になるかなぁ…。

 

 

「とびどうぐ」あるいは「きけんぶつ」などとルビを振りたくなる作風のちょぼセンセイですが、今回だけはホント「こういうお話を描く人だと思わなかった」というのが正直な感想です。お借りしたヒトコマのサニャのセリフなんて、後世に残すべき名セリフだと思います。少なくともいまはそう思っています。

この次のコマの「ちゅ」とか最後のコマのつないでいる手とか、二人の表情をはっきり描かずにいるところも、すごく良いです。

いまこの時期にこういう展開なので2乙になるんじゃないかとかいろいろ気になることはあるんですが、とりあえずもう一度連載当初からの読み直しをして次号を待ちます。あとちょぼセンセイの他の作品もチェックしてみよう。たしか「ソメラちゃん」は持ってるんですけど「あいまいみー」とか読んでないなー。