「スローループ」by うちのまいこ まんがタイムきららフォワード 2020年12月号p136 芳文社
いわゆる「傘持って出かけた日にはいつも晴れ(♪ケロッ!とマーチ)」現象とでも言いましょうか。ちょっと違うかな?(笑)
逆に考えると「探すのをやめた時 見つかる事もよくある話」というやつもこの類ですね。だいたい「それに捉われているときは視野が狭くなりがち」ですから、いっそ手放した方が探索のセンサーが有効に機能するのかもしれません。
昔むかし、夜間の業務にあたるときに教わったのですが、人間の目のセンサー(=網膜)って「カラーで見えている部分」と「モノクロで見えている部分」があるそうで、カラーで明瞭に見えているところで普段は見ているけれど、夜間の業務では意識して「モノクロだけど暗いところでも見える高感度部分」を使って見るようにと指導を受けました。
「ぼんやりと見えている周辺視野に意識を向けて、動きを捉える」という感じでしたっけ。当時はそこそこその技能をマスターできた(夜目を効かせられた)はずなんですが、いまはどういうわけか出来ません。ええ、これが「老化で思うようにならない」ということなんでしょうけど…。
ともあれ「凝視する」という言葉でもあるように「凝り固まって」しまうと、リラックスしているときよりパフォーマンスが落ちるのは、いろいろなことに通じるのかもしれませんね。
ともあれ今回は「スローループ」。この作品はなんというかキャラが「とにかくカワイイ」のが魅力です。そのキャラが成長する様子を読者が一緒に愛でているという…父親視点になってしまうんですよね。
釣りの知識も織り込まれていて、読むうちにいろいろ頭に入ってくるのもよいです。私はほとんど海釣りしか経験が無いんですが、渓流釣りとかも面白そうだなぁって。もっとも山歩きするにはいまじゃ体力面で少々自信が…(苦笑)。
「釣り&キャンプ」は楽しそうですね。海釣りで泊りがけだと大抵民宿とか漁師宿に泊まりますので、こういうところも湖川の釣りならではなんでしょうか。うん、面白そう。
画的なことでいえば、カメラに例えると「超広角」から「超望遠」まで、さまざまな効果が表現に生かされていて、見せ方が上手いです。脳内で勝手にリアリティましましのイメージ補正がかかりますからね。