ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

「思いを言葉にすること」に基本否定的な私ですが、この「ありがとう」という言葉は例外になります。

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「さかさまロリポップ」by 春日沙生 まんがタイムきらら 2020年11月号 p172 芳文社

 

相手に何か伝えるための「手段」が言葉ですが、往々にして「誤解のもと」にもなるので、どちらかというと「言わぬが花」がポリシーだったりします。

ただ「ありがとう」は、おそらく一番誤解を生みにくい言葉で、しかも感情をストレートに伝えられるので、ほぼ脊髄反射的に口から出ていますね。

こういう「ありがとう」を素直に言えるかどうかは、ちょっとしたきっかけによるんじゃないかなと思うのです、個人的経験からいって。

私の場合は大学1年のとき、よく同じ学部20人ほどで集まってはいろいろやってたんですが、その中にすぐ「ありがとう~」と言う女子がいまして…。比較的「ありがとう慣れ」していないヤローどもは、彼女を「ほらあの『ありがとう~』がさぁ」とか「昨日は『ありがとう~』も来てたよ」とか、ほぼあだ名として呼んでました。

そういう感じで、最初は少し揶揄(?)してた彼女の「ありがとう~」でしたが、そうこうするうちに違和感も消え、逆に私たち男子もなんとなく「ありがとう」をよく口にするようになってたんですよね。ホント素敵なことです、「ありがとう」。

いま思えばとてもイイ娘だったんだねぇ…とか言いつつ、冗談抜きで彼女の本名はどうにも思い出せません(半笑)。やっぱり「ありがとう~」です。ゴメンね。

 

というわけで「さかロリ」。毎回ステキな話ですが、今回はまさかの「赤ちゃん返り」ネタ。妹が「姉を赤ちゃん返りさせてお世話をする」という…男の思考回路ではなかなか出てこないねコレは。

子役をやってて大人の業界にいるだけに、ときに姉の柚希さんより姉っぽい詩月さん。だから「赤ちゃん返りをスルーしてきた柚希お姉ちゃんを心配する詩月お姉さん」ということなのですね。んー、カワイイなぁ。

で、赤ちゃん返りからの卒業には「ありがとう」や「大好き」を言うのが大事…と。確かに「弟・妹にかかりきりだけど僕・私は?」という気持ちが赤ちゃん返りの引き金でしょうから「心の中のいろいろ」が言葉になって受け渡せれば大丈夫かもね。

それにしても、作者さんの絵柄は「モノクロ印刷」じゃ良さが伝わりきらないのが歯がゆいなぁ。Twitterとかで上げられてるほんわかとした色付きの絵を、ぜひ多くの人に見てもらいたい。フルカラーじゃなくて、昔の「2色カラー」みたいな感じなんですが、ホントに良い雰囲気です。癒されます。芳文社さんは春日沙生さんのためだけにでも「2色カラー」を復活させるべきだと思うのです(極論