ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

感情を言葉にすると「一気に解像度が上がってリアルな感触をもつ」ような気がします。

「おねロリキャバクラ」by 春日沙生 まんがタイムきらら 2023年5月号p18 芳文社

 

「眠い」とか「怖い」とか、生まれたばかりの赤ちゃんでも感じるものは、プリミティブに心の感触があるんでしょうけど、ぐっと進んで「好き」とか「うれしい」などの感情は、ある程度「言葉にして確かめないとぼんやりして見失いそう」だと個人的には思っています。

「目と目で通じ合う」なんてことも言いますけど、その「通じ合うもの(感情)」ってある程度リアルに、言葉としても構築できてるものじゃないかな。言葉としてつかみ切れていない感情では、たぶん目と目だけじゃ通じないはず。

恋愛感情だけじゃなくて、一個の人間としての考えることって、必ず言葉で整理されて表現できるようにしないと、気付くと「原形が保てなくなってる」ことが多いと思います。ある程度ロジカルな形にしておくことが大事なんですよきっと。

ここで突然ですが「面接の達人」などで知られている著述家の中谷彰宏さん。中谷さんの本って、コンビニとか書店で見つけたとき、ついつい買ってしまいます。たまに以前の本と似たような内容っぽいのもあるんですが、手に取ってパラパラっとめくると、初めて読む印象的なフレーズがあったりして、やっぱり買ってしまうことが多いですね。

たまにネットで「業界ゴロ」扱いされてたりするもんですから、人から「そんな本のどこがいいの?」とか言われます。いちいち反論しませんが、この際なにがいいのか書いてみます。

ひと言でいうと「言葉にしてくれている」からですね。大阪出身で商売家で育った中谷さんの価値観や考え方って、実はワタシもとても近いものを持っています。なので、ぶっちゃけ内容については「それはワタシも同じことを考えていた」というのがほとんどです。言い方を変えると99%が「そんなの百も承知のこと」だったりします。

ただ、自分の頭の中だけで考えているときは「とてもぼんやりとした解像度が低い状態」なんですよ。ところが、同じ考えを中谷さんは「言葉」というか「数行~数十行の文章」にして見せてくれます。それを読んだ瞬間に「ああ、こういうことだったんだな」と、思考の解像度が上がって感触がぐっとリアルになってくるんですよね。そうなると、自分だけでは不定形で整理し切れていなかったのが、ブロックを積み上げるように大きく構成構築できるようになってきます。それがいわゆる「中谷本」のチカラだと私は思っています。そう、ある意味「哲学」と言えると思います。

 

 

…盛大に脱線してますね(笑)リカバリーしましょ…ってんで「おねロリキャバクラ」。単行本出たよー、もちろん買ったよー、でも掲載時カラーページはモノクロになってたよー(泣)当然だけどねー、でもやっぱカラーがいいなーこの作者さんの画はー。

さてさて、上司さんも実は通ってた「キャバ」なんですけども、これこの先どういう展開になるんでしょうか。ニアミスとかバッタリとかあるのかな。

そして対するキャストがみゆりちゃんというのが、これまた面白くなりそうです。あぶれた(?)後輩の向井さんの動きも見逃せない。三者三様に「キャバとのからみ」が深まるようで楽しみです。