ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

そもそも「アリと同じように働いたところで、冬を越せる寿命があるのか?」が重要なポイントだと思うんですよ。

「ローカル女子の遠吠え」by 瀬戸口みづき まんがタイム 2023年7月号p10 芳文社

 

春から秋にかけて、キリギリスがアリと同じ「勤労に励む」ことをしても、キリギリス自体が「冬を迎える前に寿命が尽きてしまう」のなら、意味が無いと思いませんか?

…などという疑問をもってしまったものですから、ちょっと調べてみました(笑)。

キリギリスの寿命って「2カ月~4カ月」らしいです。可能な限り寿命を延ばせるように「特殊な環境」で飼育しても「せいぜい正月まで」のいのちだとのこと。おお、そりゃ「冬を越すために働く」なんてことに「意義を見いだす」はずもないワケです。

「秋までのいのち」という余命宣告を受けたら、例えば自分ならどうするだろうか?そう考えるとキリギリスも同じで「せめて生きているうちに飲んで歌って楽しくやろう!」となるじゃないですか。え?なりませんか。まあそこらへんは「十人十色」ということにしますか。

ちなみにアリの方は1年~1年半くらいらしいです。一度は越冬できても、二度目の春はないかも。そうなると「やるべきことをしっかりやって、次の世代につなげよう」という方に向くのかもしれませんね。そうそう、女王アリは特別で10年以上も生きるそうですよ。それはそれで大変そうだなぁ。

ともあれ、キリギリスは「寒い冬の訪れのなかで、ツラい思いをしながら死んでゆく」のではなくて、おそらく「秋の恵みもいただきつつ、その生涯に満足しながらあの世へ旅立つ」のではないでしょうか。…ああ、そう考えてキリギリスに我が身を照らし合わせると「人生に穏やかに向き合う気持ち」になれる気がします。ええワタシはそうですね。

まあ、どちらが良いとか悪いとかじゃないんでしょうけど、それでも「人生訓としてのアリとキリギリス」のとらえ方は、上に述べたような考えで受け取るのがよろしいかと思うのです。

 

 

おお、オキテ破りの「2日連続で同じ作品から」のヒトコマ(笑)昨日に引き続き「過去号から」お借りする「遠吠え」です。なんかコマの雰囲気(逆光っぽいところ)も似てるなぁ。

前半の「金色夜叉」からの「国語の模範解答」に続くハナシも面白くて、そっちからヒトコマ借りようとも思ったのですが、ちょっとムズカシくて…。でも「ソツない世渡り上手の名々伏くん」もいいキャラです。

タイトルコマ、天道さん頭だけで下がバッサリいかれてます(笑)。いやいや悩んだんですけどねいろいろと…でもまあしゃあないか、ということで。ごめんよ天道さん。

さておき、りん子さんにとっては「人生を進むための羅針盤」のような「アリとキリギリス」のおハナシなのに、雲春くんによって迷路へと引きずり込まれてしまったようです。いやそうでもないか。りん子さんのことだから、迷路だろうが何だろうがアリのように地道に歩き回って出口にたどり着きそうです。

母親の禁煙説得材料のつもりが、雲春くんの解釈で逆効果になりました。…でも蘭子さん、タバコはお肌にもよくないのでほどほどにね(笑)。