「スロウスタート」by 篤見唯子 まんがタイムきらら 2024年4月号p46 芳文社
いや決してズル休みをしなかったワケじゃないんですけどね。
いまと違って、みんなが携帯とか持っていない時代だったし、いちいち親の仕事先に電話して…ということもあまりしてなかったのかな。テキトーなウソでズル休みができた覚えがあります。まあ子どもの目線で見える範囲のコトですから、実はバレバレだった可能性もあるんですがね。ただズル休みがバレて怒られた記憶もあまりないんですよ。
子どもが学校をサボると、イマドキは先生が血相を変えて親に連絡したりして探すんでしょうけど、昔は「学校にちゃんと来させない親が悪い」みたいなスタンスで、先生はいちいち捜索してなかったような…ええあくまでワタシの記憶ですけども。
「児童(生徒)がいない」というときの想定が「どうせサボってるんだろ」くらいで済んでたように感じます。事件性とかそれほど考えてなかったんでしょう。のどかといえばのどかな時代…そうですね、不登校なんて言葉も無かったはず。
ハナシが横道へソレかかりましたが、要は「ズル休みでヒドく叱られた」という記憶があまりないもので、ズル休みをしたこと自体も海馬(記憶を司る脳の部位)に刻まれてないんだと思います。…え?認知の始まりじゃないかって?あーまあそれも否定できませんがねぇ(笑)
なんかもっと違うハナシをするつもりだったのに、そのネタを忘れてしまったのでここらで「スロスタ」。
メンタルがぐずってしまった大会さんに寄り添ってあげるために、ズル休みをしちゃった花名ちゃん。ズル休みはよくないことなんですけども、誰かを助けるために何かをする…その手段のズル休みは赦してあげたい気がします、よね?
今回のオハナシ、花名ちゃん大会さんとは別に「冠ちゃんが風邪でお休みしたときのえーこ」の回想が、実に効果的に織り込まれていて、そこが作者さんならでは上手さだと思います。
そしてたまちゃんたち3人に「実はズル休み」なのを白状(?)した花名ちゃん。こういう関係ができあがっているのを見ると、ずっとこの作品を読んでいる側としてはなんというか、「関係性の成長」が感じられてちょっとウレシイ。そんな気分です。
そうそう、最終的にこの花名ちゃんのコマをお借りしたんですが、最初は志温ちゃんが花名ちゃんのズル休みを見逃す決心をした「ばっ」「きっ」のコマにするつもりでした。ネタ的にうまくかみ合わず諦めましたが、そのコマの志温ちゃんの表情がとても良い。良いのですよとても(オススメ