ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

本当のターゲットよりも「依頼主の担当者にアピールしてしまう」のはよくある「ミス」です…いや「手口」です。

「ハコイリクリエイト」by 行町咄 まんがタイムきららMAX 2023年9月号p120 芳文社

 

広告制作のハナシなんですが「スポンサーの担当者(決済権者)がスキなタレントをまず調べて『今回は○○を使います!』という線で攻める」というやり方をする会社と「本当のターゲットについて徹底分析して『こういう内容で成果を狙います!』という方法」をとる会社があるようです。

ホントかどうか知りませんので、もし違ってたらご容赦願いたいのですが、大手広告代理店ツートップの「電通」と「博報堂」の違いのひとつとして聞いたことがあります。ええ…もちろん前者が「タレント」で後者が「徹底分析」ということですね。

これ…こうやって並べると前者が「姑息な感じ」になるんですが、実際問題「間違いだとは言い切れない」のも確かで、結局「スポンサーの覚えめでたい方」が勝つという「弱肉強食」が現実です。ええそうなんですよらしいんですよ。

ともあれ、担当者のOKが出ないことには進むものも進みませんし、その担当者が「本当に正しいものを正しく評価できる有能な人物」ということは期待しちゃいけません。

そして、結果として「狙った成果」が上げられれば両者どちらでも良いのですが、ダメだったときでもスポンサーの評価がそれほど辛口にならないのが「タレント」で攻めてる方だったりするんですよね。また往々にして「タレント頼み」の方が狙った成果が上がったりもするようです。まあ…現実ですね(苦笑)。

ただ、そんな時代も徐々に変わりつつあるのかな…とも感じています。かつての「地上波CM万能」だったころの手法が、いまの若い人には通じないような気がするんですよね。気がするだけかもですけども。

 

 

…ああ、なんかつかみどころのない文になってるぞ。さておき「ハコクリ」。いまさらですがコレっていわゆる「生協ブランド」をモチーフにしてるんですよね?ええ、ウチもカミさんがいっとき熱心でしたからね>生協

良く言うと「奇をてらわない安心できるデザイン」なんですが、やはり「若い人には手にも取ってもらえないイモっぽさ」を感じるというのが正直なところ。イメージの統一とかは大事なのかもですが、どうしたって中~高年向きな印象です。

そこに切り込んで行く2人の作品は、個人的にはどちらも悪くないと思いますよ。ハイルさんのはある意味地味なんでしょうけど、数年前に一世を風靡した明治の「ザ・チョコレート」を思い出しましたから、実際製品化すると当たるかもよ。

今回は読んでいて「ローソン」のPBデザインとか「マツダ」のカタログ表紙とか…いろいろ脳裏をよぎりましたね。結局「デザインの正解」≠「マーケットでの正解」ということになっちゃうんでしょうか。うーん、ムズカシイ。

ともあれ、次号が楽しみ。ポップなリンリン案に対してハイルさんはどう攻めてくるかな?