ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

いまの自分に必要なら「ツブシのきかないスキル」であってもしっかり身につけるのがよろしいかと。

「コンビニ夜勤のあくまちゃん」by なじみ まんがタイムきららMAX 2023年6月号p65 芳文社

 

例えがヘンかも&いきなり話がとぶかもですが、機械などに使われるネジに「いじり防止ヘックスローブ」というのがあります。言葉では伝えにくいのですが「六角形の星型の凹」のネジ頭の、中央に凸があるヤツです。ググってもらう方が早いかな。

そういうネジって、クルマのエアバッグの固定とかに使われていて、専用の工具が無いとほぼ外すことはムリです。普通の六角レンチとかドライバーとかでムリに外そうとすると、100%ナメてしまいオオゴトになってしまいます。

「いじり防止ヘックスローブネジ」を外したければ、それに対応した「いじり防止ヘックスローブ用レンチ」を買うなり借りるなりするしかないんですよね。

ですが「これだけのために買うのもなぁ…」と思い「手持ちの道具を駆使して何とか外してやろう」とヤマっ気を出す人が、世の中には一定数存在します。「何とか外して、同サイズの普通タイプの六角ボルトに交換すれば、次からは付け外しも楽勝じゃん」とか考えたりしてね。

そして結局「オオゴトになってしまう」のですよ言うまでもなく。「素人でも正しい道具を正しく使えば出来ること」を、わざわざ「素人では歯が立たない状況にしてしまう」。そういう人が、世の中には一定数存在します。

実のところ、そういう人は「過去に何とかなった成功体験をもっている」ことが多いです。つまり「正しいやり方じゃなくても何とかなった(≒オレなら何とかできる)」ことがアダになっちゃうんですね。

で、話を戻すと、いまの自分の「置かれている状況」や「持てるチカラ」を正確に把握して、達成すべきものに適切な方法を正しく身につけて取り組むこと。それ自体がたとえ「ツブシのきかないスキル」でも、大事なのはそういうことだと私は思います。

 

 

例えバナシが長くなりましたが「あくまちゃん」。おでんを軸にいくつかのエピソードを盛り込んだ今回ですが、やはり「バイトテロ」に「…普通せんだろそんなこと」という常識人(常識悪魔)なアルちゃんのキャラは良いです。

何だかんだでコンビニ夜勤の仕事に対しては真摯に取り組むのが、この作品に登場するキャラ達のイイところですね。コンビニならではウラ事情とかもさりげなくはさみながら、困った客とかアクシデントへの対処方法も意外とタメになるような気がします。…いえコンビニバイトをする予定はありませんが。

毎回お借りしたいヒトコマの多い作品です。その割にはほぼ1年ぶりですか。夏頃には単行本の2巻も出るのかな。前作「しょうこセンセイ!」は3巻完結でしたが、本作にはぜひそれを超えてほしいものです。コンビニだけにネタはあるでしょうから…ね?