ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

世代を超えて解り合うためには、この「時間感覚」のギャップを埋めることが大事です。

「おしかけツインテール」by 高津ケイタ まんがタイムオリジナル 2022年7月号p19 芳文社

 

本質的には「若い人に年長者の時間感覚を理解させるのはムリ」だと思うのですが、一方で「年長者に柔軟な感覚のコントロールをさせることはムリ」だとも思うので、やはりこれは困難な問題ではあります。

私自身は「年長者側」だと認識しているんですが、それでもまだまだ年齢が上の人たちはいるわけで、そうした世代とのギャップを仕事上でもしばしば感じさせられています。

あと、自分が年長者になっていくにしたがって理解できてきたことに「逃げ切り」をしたくなる感覚がありますね。正直、自分がそういう感覚を「理解できてしまうことが恐怖」です。いえそのうちその「恐怖すらなくなる」のも何となく予感としてもちはじめてます。

肌感覚としての「高度経済成長」や「バブル経済」を経験しているために、それ以降に自我を確立した若い世代には「甘い汁を吸うだけ吸って逃げる」世代に見えてしまうのは分からなくもないです。もちろん私自身はいわゆる「逃げ切り世代」よりは一回りも二回りも若いのですが、それでも「右肩上がり」を疑わずに「汗水たらして働けば」いい思いができると信じてた世代ですからね。若者にすれば断罪すべき世代のうちなんでしょう。

ただ本当に「先が見えてきてしまう」と、絶対にそういう「逃げ」のような行動になってしまう。これが「年齢を重ねてきての実感」だと言えます。ヤだね、自分たちがかつて軽蔑してた存在になっていくのは。

まだこうやって「自己嫌悪」があるうちに書き留めておくのですが、そのうち自己嫌悪すら「青い感覚だな」と切り捨てて当然の「老害」になっていくのでしょうねきっと。ゴメンよ若者たち。

 

 

何のハナシか分からなくなってきましたが、ともあれ「おしツイ」。個人的にはイギリスへの修学旅行あたりのお話が特に面白かったんですが、多少の波はあれどやはり全体的に面白くて「作品としてのレベル&作者さんの技量」を感じます。

今回は「サボタージュともエスケープともつかない行動」について、いわば「ケリをつける」お話となりますかね。

品行方正な人間でも、たまに「ハミ出したくなるとき」はあるでしょうし、それを実行してしまうこともあって当然だと思います。

そういう行動から帰還してきたときに、周囲の人間の迎え入れ方によって、その子の「これから先」が変わってくるはずで、できれば「詰めることなく」受け止めてあげるのがベストなんじゃないかなと。

大人2人それぞれへの「2時間コース」を、ある意味「読者へブン投げて」しまっているところは、作者さんならではだと思います。そして「成功しても失敗しても変わらない」ことだけをちゃんと表現してるところが個人的にとても良いと感じます。

さて、そんなこんなで「自分で自分を追い詰める」一連のお話も終わり、いよいよ…受験?いやまてまだクリスマスネタとか正月ネタとか出て無くない?時間軸の整理が必要だぞコレ。