ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

チカラを合わせて大きなことを成し遂げるには、やみくもにガンバるだけじゃできませんよね。

「菓子男リノベーション」by 胡桃ちの まんがホーム 2022年6月号p49 芳文社

 

一人では絶対に動かせない「大きい何か」「重い何か」を、みんなで動かそうとするなら、その目的に合った方法に「全員が足並みをそろえる」ことが大事です。

「足並みをそろえる」というと「全員が同じやり方をする」ことと考えがちですが、そうじゃないんですよね。

仮に10人集まって行動するなら、自分以外の9人はそれぞれ「自分とは違った長所・短所」を持っていて、共同作業をするときには「自分のやり方(を押し付けて)は最大のパフォーマンスが引き出せない」ということは忘れないようにしなくてはいけません。

たとえば「左利きの人に右利きを強制する」ことは、間違いなくパフォーマンスを著しく低下させますよね。なのに実際の仕事現場では「右利きのやり方を強制する」シーンが結構多かったりします。

ある人が100%のパフォーマンスを発揮できるやり方は、別な誰かのパフォーマンスを10%しか発揮できなくするかもしれない。そういうやり方ではなくて「100%を発揮できる人はいないけれど全員が70%以上を出せるやり方」を選ぶことが、きっと目標達成につながる気がします。

そこで誰かが「自分の100%にこだわる」と、そのシワ寄せが全体に影響を及ぼしたりする。だから「共同作業では自己満足に走ってはならない」と思います。まあ私ごときが偉そうに言うことでもないですが(←こだわりがち)。

 

 

そんな「菓子リベ」。今回はイイお話。いえいつもイイお話ですけど今回は特にイイお話だと思います。ただいつものことながら、この作者さんのストーリー展開は大回り遠回りが多いです。

「クリスマスケーキみたいにしたい!→地面を白くするには?→ワコんちが造園業だから白砂とか?」という話(去年の12月号)から約半年経って今回の「白玉砂利」で回収してますからね。いやさすがに遡って読み返ししないと「これ何の話だっけ?」になりますよ(私だけか?)。まあ単行本ならちょうどイイ展開として読めるんでしょうけど。

とかなんとか言っても、やはりこういう大回り遠回りがあるからこそのストーリーではあります。作者さんがむかし何かで「思いついたアイデアは全部使わないと気が済まない」といってましたが、そういう性格がこういう展開を作り出しているんでしょうね。私もそういうところが個人的にスキです。

しかしこの作品、連載開始が平成30年の6月号ですよ?今回でまる4年ですよ!すごいなーホント。それでまだ単行本が出てないって…どういうコト?ねぇ>芳文社さん