ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

好ましかろうと好ましくなかろうと、未来は必ずやって来てしまうものなのです。

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「メールブルーの旅人」by こだまり まんがタイムきららキャラット 2022年4月号p163 芳文社

 

思い通りの未来ではないかもしれませんが、時間という概念が崩れることが無い限り、必ず未来は訪れ、その瞬間に現在になって、その次の瞬間から過去になって去ってしまう…ああ、なんか哲学的だぞ今日は(笑)。

未来を思いわずらうことは、人間にしかできないことだと言う人もいます。動物はそれができない(はずだ)から、思いわずらうことができる人間は動物より高尚な生命体という考え方…なのかな。そういう人は未来が到達する前に未来について思いわずらうことをしたがる。それが「高尚」だと思っているから。

でも、本当に大事なのは「未来を思いわずらう」ことじゃなくて「避けがたい未来の襲来に備えて、いま何をするかを考え、行動する」ことだと思います。おお、なんかエラそうなことを言いはじめたぞ(オイ

大きな災害が起きたときなど、よく「想定外」という言葉が出てきます。あれは「未来を思いわずらう人々」が使いたがる気がするんですよ。さんざん思いわずらって、その未来のことで頭がいっぱいになってしまうと「自分は未来の想定をやりきった」ような錯覚を起こしてしまう。そしてそれが「本当に訪れた未来」に簡単に乗り越えられてしまうと、思わず「想定していた範囲を超えていた」とか、他者に対しては「想定の見込みが甘かった(≒けしからん)」という言葉が出てきてしまう。

一方で「未来を思いわずらわない」人は、最初から「想定できることなんてたかが知れている」と分かっているから、常に「現時点での最善を考え、行動する」ことになります。それが「未来においての最善」かどうかは未来になってみないと分からない。いざ未来になってみれば、最善と思ってとった行動が間違いだったという結果もある。でも「未来をおもいわずらってきていない」から、過去の「想定」のせいにはしない。しようがない。そう思うのです。そしてそういう人は「その時々、その時点での最善」を正確にとらえるセンサーがどんどん発達していく…そんな気がするんですよね。

取り巻く状況が刻々と変化していくとき、過去の想定にとらわれずに、行動を変えていける人が、本当の「未来を生きる人」だと思います。

 

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…なんかよく分からない話をしてしまいましたが「メルブル」。いやこれすごくイイ作品だぞ。なんかちょっと20世紀のSF作品のニオイもするし。うんボクこれスキ。

ゲスト1話目も良かったんですが、ちょっと読者ウケを狙っている感触(それが悪いというんじゃなくてね)もあって、個人的には高評価の半歩手前で様子見だったんです。でもこの2話目で「太鼓判」を押してしまいますよ。これ連載するべきだよ>芳文社さん。

なんというか「言葉選びのセンス」が秀逸だと感じました。一応4コマですが、展開とその表現手法がすごくイイです。ええ少なくとも私にはそう感じられます。

たぶんキャラ的にはクマノミの方が人気になるんじゃないかと思うのですが、私はハカセ推しです。こういうキャラ好きです。…ああ、これ「おじいちゃんのことが好きな孫娘」がスキなのかもしれない。

ともあれ、ゲストとしてはあと1話。どういう着地点が用意されているか、いまから楽しみです。あとぜひ連載化しましょう>芳文社さん