ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

ホント「老後をどうするか」については、よく考えて実行することが大切です。

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「Dr.こよりの美味カルテ」by 按図よしひろ まんがタイムオリジナル 2022年2月号p110 芳文社

 

人それぞれ状況が違うので「こうすればよい」と言い切ることはできませんが、少なくとも「流れに流されて行って最良の岸辺にたどり着ける」ということはありえないと個人的には思っています。

もちろん「長い人生の先の先まで見通して」道を選ぶことは非常にムズカシイのは確かですし、読み通りにいくわけがないと思っておいた方がいいでしょう。それでも「いくらかでもマシな岸辺」に着岸できるように努力はすべきだと思います。

老後の生きる場所として、何千万円もお金を払って「高級老人ホーム」に入ること。それ自体が間違いだとは言いませんし、子どもがいなかったりいろいろ事情があったりで、「お金はあるけど面倒をみてくれる近親者はいない」という場合ならベターな選択かもしれません。私もお金が有り余っていたらそうするかもしれませんから。

ただ「金の切れ目が縁の切れ目」という言葉があるように、どれほど手厚く老後の面倒をみてくれると「当初は」言ってくれていても、あちらさんも「ビジネス」なわけですから、絶対に採算度外視というわけにはいかない。そこのところは忘れない方がいいでしょうね。

あと、子どもがいるのに「面倒をみてもらうのがイヤ」だといって、持っているお金を老人ホーム入居費に注ぎ込んだりすると、それをされた子どもの側からすれば相当心理的にも影響が大きく残る気がします。いいかえれば「お前たち(子ども)に金を残すくらいなら、アカの他人に(老後の世話を頼む代償として)くれてやる」という意思表示になるわけですから。

「親思う心にまさる親心」とも言いますが、だからと言って「親思う心」を過小評価するのは違うんじゃないかと思います。

自らすすんで施設に入ることを選択するのは必ずしも間違いではありませんが、子どもや親族と相談くらいはした方が良いかもしれませんね。

 

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さておき「こよ美味」。ホントにこんな「サービス精神がすごい特養」があるなら結構なことなのですが…そこはやはりフィクションと取っておくべきなのかなぁ。でも作者さんは本業がお医者さんらしいし、まるっきりのフィクションというわけでもなかったりするのかなぁ。ん-気になる。

作者さんの前作はスペシャルに連載されてて産業医が主役だったんですが、けっこうスキでした。クリエーター系の職場が舞台だったこともあるかな。

本作は4コマではありませんが、掲載誌のタイオリにマッチした作風なのでイイ感じです。絵柄も好みですし。

今回は訪問診療でしたが、大学病院ならではの研究のハナシやらの回もありましたし、いろいろ内部事情に絡めた内容が読めるところは良い作品だと思います。先輩格の「ラディホス」とは違った立ち位置で連載が続くといいなぁ。