ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

何でもかんでも「総動員」でかかればイイというものでもありませんからね。

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ラディカル・ホスピタル」by ひらのあゆ まんがタイムオリジナル 2021年2月号p5 芳文社

 

明けましての新年一発目。今年もよろしくお願いします。

コロナだ災害だ不景気だ…と、なかなかヘヴィな昨今ですが、モロに巻き込まれている人以外はできるだけ「平常運転」を心がけていくのが、こういう状況下での最適解だと思っています。

もちろん当該ヘヴィ案件に直面している方々への正面側面からのサポートは、できる限りしてあげるべきだとは思うのですが、よくある「大変な思いをしている人がいるのに不謹慎だ」みたいな意見には「ちょっと違うんじゃないか」と感じます。

例えがヘンかもですが、先込め火縄銃で敵を攻撃しようとするとき、3組に分かれて「射撃する組」「火薬・弾丸を込める組」「スタンバイ組」をローテーションさせることで、攻撃の切れ間を少なくする方法があります。

30丁の鉄砲があったとして、いきなり一斉に30発撃つと、その全員が次に「火薬込め」「弾込め」「射撃用意」のために攻撃が止まってしまい、その間に敵に攻め落とされてしまう。なのでまず最初の10人が射撃し、それが弾込め中に次の10人が撃ち、その次にまた10人が撃つ。その時点で最初の10人は弾込めを終え射撃準備を整えているので、続いて射撃ができる。そうして切れ目なく攻撃ができるというわけです。

日本人の悪いクセだと思っているんですが、何か事案が発生したら「みんながワーッとその対応にかかってしまう」ことが多く、結果的に「持続的な対応」ができない傾向があるような気がします。そりゃあ事案によっては「一時的に総動員」が必要なこともあるかもですが、やはり「二の矢班」「三の矢班」を編成してかかり、また事案に当たらずに休む班もいないと、結局「想定以上に早く息切れ状態」にもなりかねませんからね。

 

まあそんな脱線話はおいといて、新年一発目は「ラディホス」です。いろいろタイプの違う人間がいる組織は強いですよね。

病院という舞台は、最前線の「救急」からはじまって、実に様々なセクションがあるわけですが、それぞれの持ち場で、それぞれの能力で、少しでもベストに近い成果を上げるべく頑張っていらっしゃることには頭が下がります。トータルで評価することも、各個別のシーンで評価することも正しいのでしょうが、一番は「医療従事者としての信念」に照らしての評価なのかな、とこの作品を読んでいると感じます。

あくまで4コマで、あくまでマンガなのですが、深く考えさせられる内容があると思います。長く続いているだけのことはありますね。