「新婚よそじのメシ事情」by 小坂俊史 まんがライフオリジナル 2020年3月号 p118 竹書房
ジャガイモがキライなわけではありませんが、やはり時間が経って具材が溶けてきた状態になると、サツマイモの豚汁にはどうしてかなわないい…と個人的には思うのです。
あとサトイモもよろしいのですが、どちらかというと雑煮に使うイメージです。
具材の地域性はそれはそれで結構なことだと思いますが、やはり「豚汁に求めるもの」はなかなかゆずれない部分ではありますね。そうそう、もめん豆腐(または焼き豆腐)もぜひとも入っていてほしい具です。最近焼き豆腐を見なくなった気がしますが、気のせいでしょうか。少なくとも我が家の台所におわす神々には、焼き豆腐という食材は存在しないものと思われます。残念。
ともあれ「よそじメシ」。とろみがでてシチューのようになった豚汁を、ご飯に掛けてかき込むのは実にウマい、良いものですよ。ただし具がジャガイモだと…なんというか「ザラザラ感」が強く出てきますので、やはりここはサツマイモ一択だと信じております。いえ、人それぞれの好みでよろしいのですけどね。
奥さまの王嶋環さんは「ごほうびおひとり鮨」の印象が個人的には強くありまして、この作品ではずいぶん違うイメージで描かれているのがオモシロいなぁ、と。出身地はともに「西日本」ですが、やはり「山口県(旦那の小坂俊史さん)」と「兵庫県神戸市(王嶋さん)」でずいぶん違うのが興味深いところです。「夫婦」と「食生活」を上手に織り込みながらさまざまなテーマにも踏み込む、いわば「比較文化論」的な面がある作品だと思っています。ぜひ長く続けてもらいたいものです。期待してます。
ちなみに私は「具沢山のみそ汁」で育っていますので、朝はみそ汁が無いともの足りないほうです。子どもの頃は「パンに牛乳プラスみそ汁」がごくフツーだったのですよ。ヘンかな?
あと…言いたくないけどライフ系(というか竹書房)は、どうしてこうも印刷(紙か?)の質が良くないのでしょうか。うーむ。