「薪窯のパンドラ」by くずもちまつり×誰がし まんがタイムきららフォワード 2024年10月号p371 芳文社
「トライ&エラー」って言うじゃないですか。多くの場合「トライ」の結果はやはり「エラー≒失敗」であって、でもそこで諦めずに「次のトライ」に行けるかどうかが重要なんだと思うのです。
パンの話じゃなくて恐縮なんですが、いまじゃアタリマエの「飛行機」も「やってみないと分からない」をいくつもこなして現在のような進化を遂げていますよね。「人間が空を飛ぶ」というのは、長年にわたり「絵空事」であり、ある意味まさに「ロマン」の世界でしたから。
気球を別にすると、当初は「鳥のように空を飛ぶ」ことを考えていたわけで、当然のように「羽ばたくことで宙に浮き前に進む」というやり方を研究してたんですよね。ええ、現代の我々から見れば「いやそれ無理」なやり方なんですが、あの頃は空を飛ぶ方法として「合理的で正しい考え方」だったんです。
その後、現代につながる「固定翼+プロペラ等の推進力」の飛行機が発明され、一気に進歩するんですが、一方で「鳥の羽ばたきを模した飛行機(オーニソプター)」は未だ実用化にこぎつけることができずにいます。
というわけで、もし人類が「空を飛べる鳥や虫の動き」にこだわり続けていたら、いまなお「絵空事」だったかもしれない。そう思うと、合理的で正しいはずの「羽ばたき」から脱け出せた先駆者たちの「試してみる」姿勢は、とてもすごいことだったんだなぁと感じるのです。
何かお借りしたヒトコマと違うハナシになってしまいましたが「薪パン」。先月に続いてさくらさん回です。
先月の回では一気にオタク語りモードなところとかがインパクト強めでしたが、今月はさらに追い打ちで畳みかけてきます。いやーまさか「○の○」だとはねー(ネタバレ)。
そして麦の「ワニガメロンパン」の実現に向けて、強力な助っ人となるわけです。これ、どういう方向にハナシがころがっていくのか楽しみです。そうこうしてるうちに、来週には2巻も出る本作。順調に巻を重ねることを願っております。
そうそう、前回ヒトコマ借りたときに「元ネタの店が特定できない」みたいに書いてしまったのですが、よくよく見ると1巻のあとがきにしっかり書いてました>モデルになった店。愛知県のパン屋さんなんですね。勝手に「京都のどこかにあるパン屋」みたいに思い込んでました。さておき、一度行ってみたいなぁ…かなり遠いけど。