「オネェの恋のはじめかた」by 真木たなひ まんがタイムオリジナル 2024年2月号p159 芳文社
「こんな自分がイヤ」になることもあるけど、そういう自分自身を「ウソで塗りこめてしまう」ことをしなければ、いつか「自分がスキ」になれる…そんな気がします。
「自分のこういうトコロがイヤ」だとしても、それから目を背けることをせずに向き合い続ければ、きっと「そういう自分もスキ」になれるか、もしくは「こういうトコロが無くなる」か、どちらかに行き着けるんだと思うのですよ。
逆に「自分にウソをつく」クセがある人は、そういう経験をもてずに生きてしまう。そして自分を粗末にすることになる。「自分を大事にしてあげられるのは自分だけ」かもしれませんから、まず「自分だけは自分を否定しない」ことが、人生で普遍的で大事なコトのひとつなんだろうなと思います。
「誰かに大事にしてもらえる」ことも、そりゃあ大切ですけど、人間同士の理解は「誤解と背中合わせ」だと胆に銘じておく方がよろしい気がしますね。誰かに誤解されることもあれば、誰かを誤解してしまうこともある。だから「他人の理解(肯定あるいは否定)」はアヤウイものであって、そこに「足の置き場(重心)」を見つけようとすると「自分を否定しがち」になるのかもしれません。いえこの考えはいま思いついたんですけどね。
結局…なんでしょうねぇ、自分の人生を「自分で引き受ける」ことができるかどうかなのかな。答えは簡単に出ませんが、少なくとも「自分だけは自分を否定しない」のは大事なポイントです。
さておき「オネ恋」。次回で最終回。単行本が出なかったのは残念ですが、ワタシ個人はイイ作品に出会えて良かったという気持ちです。
この作品、つまびらかにされなかったトコロがいくつもあるんですが、リアルに生きてる世界でも「自分の視点から認識できる範囲」って知れてますから、そういう「見えないトコロは見えないママ」なのは、結果として良かったのかもしれません。いえそう思うしかないんですけども。
この作品は、くるみんにしろ八神ちゃんにしろその他にしろ、キャラがポロっと「なんとなくわかっているつもりだけど、しっかり認識できていない人生の大事なこと」をしゃべるんですよね。そこがスキかも。
ともあれ、最終回はなるべく平常心で迎えて読みたいと思っています。ええ内心動揺してましたけどもね。