ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

「不測の事態でバレる」にしろ「カミングアウト」にしろ、そこからの行動は「当事者にとっては簡単な話じゃない」んですよね。

「妖こそ怪異戸籍課へ」by 笠間裕之&柴朗 まんがタイムきららMAX 2022年8月号p135 芳文社

 

前に書いたLBGTの他にも、たとえば「ウチ…実は○○教」だとか「実は○○党員」だとか「実は在日○○人」だとか…スゴイの(?)では「実は前科○犯」なんてのもいましたね知人に。ええそりゃあワタシも人間ですから「たじろいで逃げる」という対応をしてしまったこともありましたねぇ。

実際「カミングアウト」なら、バレることについては「当人の覚悟」が決まってますから、ある程度「受け入れてもらえるだろう」という期待をもってますし、ダメでも割り切って現実を受け入れられると思います。

でも「不測の事態でバレた」ときって、当人は「伏せておいたコトをいきなり白日の下に晒される」わけですから、やっぱり「もうおしまいだ~」となって「関係をすべて断ち切ってまるっきり別のトコロへ去ろう」とするのは当然だろうなと。

現実にはそれで「関係が切れる」ことが残念ながらほとんどかもしれません。「特殊な宗教や政党とは無縁で、犯罪歴の無いノーマルな日本人」という属性の相手でないと「交友関係を維持できない」という人を責めることはできないでしょう。ワタシだってそういう面はあります。

 

 

だから「相手を属性で見ない」ことの大事さを描いた今回の「妖怪戸籍」は、刺さる人には深く刺さりそうだなと感じました。

そもそも「現実の人間にも大勢いる無戸籍者」という存在が、この作品の創作のきっかけだということです。誰もが「個人としての人間同士の関係」を一番大切にできるといいね。「属性で偏見をもっていないか」を意識するのも大事だね。そういうことを考えさせられます。

もし「人には知られたくない「闇の属性」をもっている」人がいたら、だからこそ「人を避けずに、人との関係をつくっていく」べきだと言いたい。そうすれば、必ず「属性であなたを見ない人」があなたの周りに増えてくるはずです。大丈夫、必ず増えます。

ともあれ、まずは一件落着のてーちゃん。五郎左衛門があっさり手を引いたのはちょっと意外でしたが、それだけ「普通ならこちらへ来ちゃう」んでしょうね妖怪はみんなね。

あと今回「あなたの差し金?」のコマの睦子さんがすごくカッコよかった。いつもながらお話もとても良いですが、画もまたとても良いです。ぜひ長く続けていただきたものです。応援してます。