「妖こそ怪異戸籍課へ」by 笠間裕之&柴朗 まんがタイムきららMAX 2022年5月号p118 芳文社
受験勉強をネタにした「ドラゴン桜」などでも、自分の人生に必要な勉強と、受験で合格するための勉強とは、多少重なるにしても結構別モノなところが多いというようなことが描かれていた気がします。
私も前に書いたように「授業だけで満点取れるのが本来のテスト」だと思っています。きれいごとみたいに受け取られるかもしれませんけどね。
反対に「パスする人間を絞り込む受験のようなテスト」は、基本が「イジワルな問題」だと思うので、それを切り抜けるテクニックを学んでいくことをしないことには、良い点数にはつながらないと考えています。
いまの時代、かつてほどには「学歴」偏重ではないんでしょうけど、結局「いい大学いい会社」というルートに世の中の大勢が縛られている状況は続いているとは思いますので、いわゆる「受験テクニック」が大事になってくるのは事実ですよねきっと。
ただ近年、社会全体が「受験テクニックばかりハイレベルで、本当の意味での勉強をしてこなかった」という人々によって支配(おおげさ?)されてきている…そんな気もしなくはないです。よく「昔の東京大学は、いまよりアンバランスな天才型が多かった」という話を聞くんですが、アンバランスの是非はともかく、弱点を補正しておかないといい大学に入れないということ自体、日本という国の将来を考えるとあまりよろしくないのかなぁ…と思ったり。
やはり「短所を克服することより長所を伸ばすこと」を、これからの日本の教育は進めていくのが良いのではないかと、個人的には思うのです。
ともあれ「妖怪戸籍」。なにげにてーちゃん、勉強への「モチベーションを維持し続ける方法」を整えるのが上手いですね。一方それにしても饗子ちゃんブレないな(笑)。
そういえば私も高校受験だったか…いそしめばいそしむほどお菓子(私の場合チョコレート)に手が伸びてしまうことがありました。あれは脳がブドウ糖を求めてたってことなんでしょうかね。そのあと風呂でのぼせて鼻血出すことも多かったなぁ。
さてさて、連載開始以来一年半ほどの間にいろんなエピソードがありましたけど、今回もまたじわっと人間(妖怪)関係が拡がってきました。この先の展開にどういう作用があるのか楽しみです。