ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

いい意味で「日本のロック≒演歌っぽい雰囲気」を感じるのが「甲斐バンド」だと思ってます。

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「ルナナナ」by 小坂俊史 まんがタウン 2022年5月号p143 双葉社

 

タイトルに脈絡が無い?…そう思う人は若いですよねきっと。

「ヒーローになる時、それは今」というフレーズで、甲斐バンドの名曲「HERO」を思い起こさない人はいないんじゃないかな私らの世代で。

あの歌が流行ったときに何歳だったかは伏せておきますが、いまでは考えられないほど「時計が高級品=テレビCMがたくさん流れていた」記憶はあります。

甲斐バンドが出演していたCM自体は、たぶんそれほど見てないかもしれません。でも歌としての「HERO」はすごく耳に残ってました。CMではサビの部分しか使われてなかったと思いますが、曲アタマのドラムのフィルインがカッコよかったんですよね。

ただ、あの曲とそれに続く「安奈」「ビューティフルエネルギー」等、一連の「売れ線の曲」に比べると、それ以外のほとんどの曲が「どことなく演歌っぽい感じ」「どことなく四畳半フォークっぽい感じ」があったんですよ。ええ私の個人的な感触ではあるんですが。

音楽として「良いもの」ではありましたが、当時すでに洋楽ロックにハマり始めていた世代なので、正直「洋楽を聴いていることはカッコイイ」「日本のロックがスキというのはちょっとカッコワルイ」というイメージがねぇ(青い青いww

だけどたぶんみんな聴き込んでいたと思う。表向きは「ベイ・シティ・ローラーズ」とか「KISS」とか聴いてるぜみたいなフリして…あああ齢がバレル齢があああ

…えーっと、まあ世代話はさておき「甲斐バンドはいいぞ」ということです。

 

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そして考えてみたら作者さんがこういう「リアルじゃないフィクション」を描くのって珍しいかもなという「ルナナナ」。タイムスリップものはありましたけど、月面とかそういうのって…たぶん無いと思う。そういう意味で貴重な?作品です。

普通の日常(ただし月面)が描かれつつも、こういう「リアルに重力1/6」をネタにぶっこんでくるセンスはスキです。何度か「重力異常」を発生させてきた気もしますが、それぞれに切り口が違うところがね。

そんな本作も次号でまる1年ですか(連載開始が昨年5月号)。早いねー。最近ページ数も増えてるみたいだし、そろそろ単行本の声も聞こえるころでしょうか。読者ウケもイイのかな?ええ私も楽しみにしているクチです。