ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

「忘れてしまった感覚」って、思い出せないと「無かったこと」になりそうです。

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「異時間オーナー 店主交代!」by胡桃ちの まんがタウン 2021年1月号p177 双葉社

 

 確かに子どものころは「給食のあと、すぐに走ったりすると横っ腹が痛く」なりましたっけね。そういうことは現実にあったのに「どこが、どういうふうに」痛かったのかを、意外と思い出せなくて自分でもちょっと驚いてます。

なんとなく「ひねるような痛み」だったような記憶はあるんですが、その「感覚」ってのがどうだったかは…おかしいな、思い出せない。

つまりはもう何十年もそういう痛みを経験していないわけで、これって生理学的、病理学的にはどうなんでしょうね?いやまあ痛くないのは結構なんですよ、それで。

ひとつ思いつくのは「子どものころは食後すぐに走り回ったりする」ことが多かった。大人になるとそういうことをしないから痛いという経験がゼロになっている。そういうことなのかもしれません。

というより「横っ腹が痛くなるまで走る前に、体力がもたなくて歩いて(止まって)しまう」ということなのかも。

「幼いころの記憶がよみがえる」のは、よほど強烈な印象だったか、そのこと自体を反芻する機会のある出来事ではなかろうか、とこのコマを見て思った次第。

 

そしてまた何十年も一線で活躍されている作者さん。ペンネームの多さと、似たような作品も多数あるのにそれぞれにバラエティさを感じる「引き出しの多様さ」は、他に類を見ないスゴさだと。

個人的には「エッセイ風」の作品の方がなじみやすいかな。でも、この作品もですが「食べ物」「買い物」「店めぐり」は、オリジナルストーリーでも面白い要素になるのでスキですね。

別の連載(「モノズキ散歩」)では、もっとゆっくりおっとりな感じでお店をまわるんですが、この作品では今回「駆けずり回る」様子が描かれていて、それはそれで作者さんらしいと思います。

あと、単行本もそのうちには出ると思いますけど、意外と細かい書き込みがあるので、雑誌の方が読みやすい気もします。写実系とは別の細かさね。