ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

「騙さず、欺かず、偽らず」というのは実際ムズカシイのですが、さりげなく協力してくれる人がいると心強いものです。

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スロウスタート」by 篤見唯子 まんがタイムきらら 2020年10月号p22 芳文社

 

 「この話題に踏み込んじゃいけないな」とか「これについては答えさせない方が良さそうだな」とか、カンのイイ人は意外といるものです。もっとも同じくらいカンドコロの悪い人もいるのですが…。

こういうえーこちゃんみたいな「協力者」がいて「話さないでいられる」ようにもって行ってくれると、そのグループのコミュニケーションは上品でいられる。一方で「何かと詮索したり勝手な憶測で話をつくる人」がいるグループは、おそらく徐々にコミュニケーションに品が無くなっていき「ドロドロのまま続く」か「崩壊する」。そんな気がします。

これについては何度か書いてきたのでこの辺にしておこうと思うのですが、ひとつ思い出したことがありまして…。

昔、ローカルの報道に関わっていたときに「報道が報道であるために」気をつけることについて、先輩格の方からいくつか言われたことがあります。

そのひとつに「報道は視聴者の『覗き見趣味』を満足させるためのものではない」というのがありました。ややもすると「ウケる(視聴率が取れる)」ことを考えてしまい、記者もカメラも勇み足、ときに暴走してしまうことがあると。そこで一歩踏みとどまって「これは伝えるべき真実(報道)か?声無き弱者のための情報か?」「視聴者の覗き見趣味をかき立てる出歯亀ではないか?」を冷静に確認しなくてはいけない。

誰だって心の中に「覗き見趣味=出歯亀」を飼っているので、そりゃあそういうものがあればつい見てしまいそうになる、仕方ないとは思います。でも、そこで「それは見ない!」と振り切れる人間でありたいし、それを見せよう、晒そうという人間にはなりたくないと感じるのです。なまじ世の中そういう潮流にあるようなので…。

…えらそうなことを言ってますが、私自身もそういう誘惑に強いほうではありませんから、ついつい…ということは何度もありました。だからこそときどき思い出しては肝に銘じることを繰り返しています。

 

そんな話はおいといて「スロスタ」。今回は前半の「きよえー」パートと、後半の「たますけさんアンドハーレム」パートがなんかステキなバランスです。稀助さん顔ももちの「トクラァ」がツボったのですが、ヒトコマにしてさぁどうしよう…になったのでやむなくパス。今回もスロスタは良いコマが多くて、アンド他の作品にも良いコマが多くて、とりあえずこちらになりましたがやっぱ本家らしい安定のきららでありました。

きよせさんえーこちゃんコンビは、年齢も立場も違うのに「すごく近い」感じがいいなぁと。実際そういう「年齢&立場」でのコミュニケーションは簡単なようで難しいと思うのですが、この二人の描かれ方はある意味「自分と他人を位置関係以外で結びつける理想」じゃないでしょうか。そうに違いないと思っています。

反対に現実でのあり方を上手に4コマに落とし込んでいるのが「ひだまりスケッチ」で、いろいろ自由な「吉野屋」先生が、生徒に向き合うときは「先生」であるところは絶妙です。なので榎並先生と吉野屋先生には人肌の感触があるなぁ…と。

あとそろそろ「つばきち」成分を補給させていただきたいです。お願いします。