ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

しっかり時間かけて取材したのに、ほとんどオンエアにノせられなかったときは、次会うときにものすごいプレッシャーを感じます。

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「歌詠みもみじ」by オオトリキノト まんがホーム 2019年5月号 p156 芳文社

 

さすがに面と向かって苦情を言われることはそう多くないのですが、やはり「ちょっと短くねー?」というオーラを感じることが…。

それでもまだ地上波の報道や制作くらいなら、撮られる側も大きな期待はしていませんが、それが「製作費○億!」とかいうノリの映画だと、エキストラの人も「自分がどれくらい出ているか」に過度な期待をしてしまうのかもしれません。いえそういう経験はしてないので知りませんけど。

個人的には、もう何十年も前ですが「アイマックス」という巨大映像のドキュメンタリーに、まったく意図せず映り込んでいた経験があります。上映当時、いろんな人から「しっかり映ってたじゃんwww」と言われて、返す言葉に困った記憶があります。まあホント5秒か10秒かなんですがね。

 

さておき歌詠み。ホームの良心のツートップ(もうひとつは「もんもん(熊野みみ)」だと思ってます)。今回もなかなかなテーマを持ってきましたね。学生時代は「幼い思考回路ゆえの拙い自己顕示欲発散方法」をほとんどの人がもっていたと思います。そのへんを逐一「五・七・五・」にからめて4コマに仕立てる作者さんの能力には、もう感嘆するしかありません。いやホント単行本は出ないのでしょうか?

「言葉にするとウソに染まる」という歌詞がありましたが、個人的にそれは正しいと思っています。

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「おにいちゃんと呼ばないで」by 桐原小鳥 まんがタイムスペシャル 2019年5月号 p38 芳文社

 

よく家内にも「ちゃんと話をしようよ」って言われるんですが、タイトルにあるように「言語化すべく思いを整理すると、そこにウソが生じる」ことを感じてしまうので、言葉にするのはスキじゃないですね。

まあこの話は置いておいて…。

 

いよいよ次回が最終回の本作。本当にスキな作品なんですが、連載が長く続くよりも「不要な盛り盛りをせずに終わるべきところで終わってほしい」とも思っていました。どうやら良い感じでフィナーレになるんでしょう、かね?

なんの不自然さもない理想的な家庭で育った人(いるのか?)には、きっと分からないんだろうな、と思うのですが、桐原小鳥さんの作品には「家族愛」についての「作者の想い」がにじみ出ているように感じて、どの作品もスキです。血のつながりがある人間同士と、そうではない人間同士、そしてその両方が「家族」というつながりを持つのが「家庭」。その「なにか表現できないモノや感情その他いろいろ」が、じわっとくるんですよね。いやまあ読み手の勝手な感情かもしれないのでアレですが…。

正直、作品が終わることには、ネガティブな気持ちよりも「次はどんなステキな作品が読めるのだろう」というポジティブな気持ちでいます。

「喫茶店をやりたい」という想いは、私も学生時代からずっともっていまして、ホントにこの店長のセリフみたいな「誰かの居場所をつくりたい」という気持ちでしたね。

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「まちカドまぞく」by 伊藤いづも まんがタイムきららCarat 2019年4月号 p23 芳文社

 

学生時代はほぼ毎日と言っていいくらい喫茶店に入って(入り浸って)いました。

 

大学の門の前にあった喫茶店に行けば、大抵知り合いの誰かがいたし、たとえいなくてもマスターや奥さんと話したりできた。駅前のビルにあった、夜はスナックになる喫茶店では、何度かアコースティック編成のライブも演らせてもらった。カツカレーのおいしい喫茶店ボンゴレスパゲッティのおいしい喫茶店、ポットで出てくる紅茶専門の喫茶店…やばい思い出すと泣きそうだ。

いろいろな店があって、それぞれに良さがあって、そんな居心地の良い喫茶店で時を過ごしていると、いつしか「自分も誰かに居心地の良さを提供したい」と思うようになっていた。いろんな想像をふくらませ、いろんな店を妄想し、見取り図を描いてみたりもした。楽しかった。

そんな学生時代も終わり、(2回目の)社会人として働きだすと、不思議なくらい喫茶店に入らなくなった。学生時代を過ごした街に比べ、明らかに「文化過疎地」にある会社に勤めたので、周りで「喫茶店時間」を楽しむ人も、それに適した店も少なかった。

自分が喫茶店を楽しむ時間が減るにつれ、喫茶店をやりたい気持ちもしぼんでいってしまった。350円のコーヒーを飲む機会は無くなり、毎日インスタントばかり。こわいことに「それに不満を感じない」自分になってしまっていた。残念ながら、いまもそうだ。

 

今回の「まちカドまぞく」のこのコマ、この店長の言葉は、学生時代の気持ち、喫茶店について「楽しかった思い出」を呼び起こしてくれました。すぐ何かアクションを起こすわけではないけど、学生時代とはまるで違う「いま」の自分でも、何か楽しいことをやれるんじゃないか…そんな気持ちになっています。いまさらだけど、やっぱり名作ですよね、「まちカドまぞく」は。

「甘党男子」にとって、そのテの店に1人で入ることは「まさに修行!」だと思います。私もそうです。

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「パンケーキ奇想曲」by よはち まんがライフ 2019年4月号 p39 竹書房

 

あ、私は「甘党ジジイ」と成り果ててしまっていますが…。

洋菓子店とかデパチカとか、買って帰る店の場合は「訪問先への手土産」とか「家族のおつかい」みたいな顔が出来るのです。でも、専門店とかイートインだと「あーそうだよオレが食うんだよ何だよなにが悪いんだよええ?」みたいになってしまうのは私だけでしょうか?…あ、私だけですかすいません(汗)。

ただ、本当に「お菓子は生鮮食料品」だと感じたことが何度もありますので、やはり勇気を振り絞って「出来立てを食べられるお店に突撃」することは大事だと思うのですよ。特にパンケーキなんてお持ち帰り(あるのか?)じゃ本来の味は味わえませんしね。

あと断言は出来ないのですが、店側も「店内で間髪いれず食べてもらえる」ものは、お持ち帰り用よりおいしく作られているんじゃないのかな?たとえがヘンですが、むかしあるお店でお鮨を食べておいしかったので、持ち帰りだか出前だかを頼んだら、やたらワサビがキキ過ぎていて閉口したことがあるんですよね。おそらく食中毒対策なんでしょうけど、あれはまいったなぁ。

 

さておきユーモレスク(この読ませ方がある意味強力)。MOMOの休刊で読み始めたライフですが、思わぬ邂逅もありまして、本作もそのひとつ。てかタイトルの「パンケーキ」の描写が少ないのに…それどころか食べている描写は無いのに、「ああ何てうまそうなパンケーキ!」と感じさせるのは…「三ヶ島くん」の表情なんでしょうね、きっと。

今回取り上げているコマの無愛想な顔が、このあとパンケーキを前にしてとんでもなくイイ顔に変わるんですが、このギャップが効いてるんだと思います。いやあと会計のときも「男のくせに~」のときも、この三ヶ島くんがいちいちカワイくて困ります(困りません)。エンディングでも引っ張っているので、是非このまま連載になだれ込んでいただきたいものです。お願いします。

就業時間内で仕上げられるクオリティで自分の仕事を回していけるのが正しいとは思うのですが、どうしても「自主残業」が増えがちです。反省。

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「ハニトラなんか怖くない!」by 東屋めめ まんがタイム 2019年3月号 p106 芳文社

 

朝早く出てきて…というのは年に数回ですが、いったん帰ったフリしてこっそり職場へ戻って「自分の仕事のクオリティを上げようとモガく」ことは週に何回かはあります。てか、いまの職場は以前の職場のようなセコムとかが無いので出来るんですけどね。あ、セキュリティがガバガバってんじゃないですよ、念のため。

文章力がオニレベルに高い人なら、広報文やら対外文書やら手引書(←これが手ごわい)なんてのは一気に書き上げられるんでしょうけど、部内でちょっと「文章作るのうまいね~」というレベルでこの手の作文担当の私は、水鳥が水面下で掻くように、日々見えないとこで努力を積んでいるところです。明確なゴールはないから困ります。いや「締切」というゴールはあるな。

あと、やらなくても済ませられるのかも知れませんが、自分がやっている業務を「マニュアル化」するのも、どうしても時間外にシコシコ進めるしかないんですよね。これは「やらないといられない人」なら共感してもらえると思うのですが…。だって自分に何かあったときに、誰かに代わりを頼むにも「マニュアルあるから読んでね」って言えると状況だと気が楽ですよ。そう思いません?いえ確かに作るのは大変ですから、やるべきだと思えないタイプの人には価値を認めてもらえないのですけどね…。

 

そんなグチっぽい話はさておき「ハニトラ」。作者さんはどちらかというと竹書房系のイメージが強かったんですけど、結構芳文社とか双葉社とかでの連載も多いんですね。今月はまんがタウンが5日、まんがタイムが7日、そして連休で早まったまんがライフオリジナルが9日と、一日おきに作者さんの作品を読んでる(しかも全部別の出版社)ので、何か急に自分の中でのウェイトが大きくなった気がします。

メインストリームになりつつある「きらら系」とはまた違った、良い意味で「派手さの無い絵柄」はスキです。愛媛県の出身らしいのですが、あまり「四国臭(?)」がしないですね。いえ良い悪いじゃなくて、個人的に「四国・九州の作家さんは独特のノリがある」と感じることが多いのです。あ、もちろん大阪もね。

あと女性の私服のセレクトがちょっとイイかんじ。反対に男性の服はちょっとイイかげん?…ってゴメン、いい言い方が思いつかない(汗)。

「年の功より…」といいますが、漫然と齢を重ねた人より「恥と失敗」も重ねた人の方が人間的な魅力は大きいですよね。

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「渚は太陽をひとりじめ」by 山東ユカ まんがタイムスペシャル 2019年3月号 p22 芳文社

 

もちろん恥や失敗が全部糧になるとは言いませんが、安全安泰なルートばかり選んできた人は深みの無いタイプが多いかも。とはいえ「恥と失敗」をあまりに重ねすぎてしまうと、人間ひねくれやすいので注意が必要ですが。

 

さておき…告白の早い(注:いつもは遅い)嶋くんタイプの人間はキライじゃないです。悩み抜いても結局結論が変わらないことって意外と多い(ほとんどそうかも)ので、ならすばやく行動に移す方が「勝つる」可能性が高いんじゃないでしょうかね。でも、それに気付くには「悩み抜くこと」と「その結果が実は変わらない=最初の感覚でOK」という経験を積まないと無理でしょうから、ハナから考えないタイプとは根本的に違うとは思うのです。

もっとも「経験則」というヤツに頼りすぎると、年をとってからヘンに持論にこだわる「老害」になりかねないので、そこらへんの柔軟性も欲しいとは思います。自戒をこめてそう思います。

このななこさんの言葉のウラには「釣られた魚であってもエサを得るべく活動するのだ!」という意気込みが…って深読みしすぎ?

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「ななこまっしぐら!」by 小池恵子 まんがライフ 2019年3月号 p144 竹書房

 

本編を全部読むと、そこまでの考えは無いと思われるのですが、最初にこのコマを見たときに反射的にそう受け取ってしまいました。やはりワタシもニョーボからのプレッシャーを無意識に受け取っているのでしょうか(汗)?

昔…いやいまもあるんでしょうが、いわゆる「香り付き消しゴム」って流行りましたよね?あれに「チョコレートの香り」もあって、なんとも微妙な見た目と、微妙な香りだったのを思い出しました。チョコレートの香りって「チョコ独特のニオイ」+「甘さを引き立たせる何かのニオイ」だと思うのですが、その何かが何なのか、イマイチこれというのが発見できずにいます。

あと、実はわたくし「バブルバス」がダイスキでして、仕事でもプライベートでも「一人使用可能なバスルーム」のあるホテルに泊まれるときは、もう出発前からウキウキしてしまいます。バスバブルは大瓶で買ってるので、携行容器に詰め替えるのですが、面倒ながらもいそいそと作業にかかります。顔、ニヤケてます、たぶん。

 

ともあれななこさん。正直「ななみまっしぐら派」でしたので、ちょっと「え?パチモン?」とうがった見方をしてました。まあどちらがどうとは言いませんが(でもななみが先のはず)…作者さんの作品自体はスキですよ。「路傍のミオ」とか名作だと思います。てか「ふーふモノ」って全般的にスキかも。たまに毒のあるところとか。

とか言いつつ、ななみの方の作者さんも、また連載作品が読めるとウレシイのですが…まだかな?まだかな?