「おにいちゃんと呼ばないで」by 桐原小鳥 まんがタイムスペシャル 2019年5月号 p38 芳文社
よく家内にも「ちゃんと話をしようよ」って言われるんですが、タイトルにあるように「言語化すべく思いを整理すると、そこにウソが生じる」ことを感じてしまうので、言葉にするのはスキじゃないですね。
まあこの話は置いておいて…。
いよいよ次回が最終回の本作。本当にスキな作品なんですが、連載が長く続くよりも「不要な盛り盛りをせずに終わるべきところで終わってほしい」とも思っていました。どうやら良い感じでフィナーレになるんでしょう、かね?
なんの不自然さもない理想的な家庭で育った人(いるのか?)には、きっと分からないんだろうな、と思うのですが、桐原小鳥さんの作品には「家族愛」についての「作者の想い」がにじみ出ているように感じて、どの作品もスキです。血のつながりがある人間同士と、そうではない人間同士、そしてその両方が「家族」というつながりを持つのが「家庭」。その「なにか表現できないモノや感情その他いろいろ」が、じわっとくるんですよね。いやまあ読み手の勝手な感情かもしれないのでアレですが…。
正直、作品が終わることには、ネガティブな気持ちよりも「次はどんなステキな作品が読めるのだろう」というポジティブな気持ちでいます。