「まちカドまぞく」by 伊藤いづも まんがタイムきららCarat 2021年2月号p36 芳文社
「死ねない理由」と「生きる理由」は、きっと「似て非なる」ものなのだろうと思います。
「死ねない理由」は「後悔しないため」の後付けの理由で、何かを「理由≒言い訳」にして「死にたくない」ことを正当化しようとする。
「生きる理由」は何かを「叶えるため」に必要な理由で、生きる意味を見失わないように「目印」の役目も持つ。
…とかなんとか「考えた文章を整えよう」とするうちに、何が言いたいのか自分でもわからなくなるんですが、そういうことを「考えるように仕向けてくる」のが、毎度ながらこの作品の魅力であり魔力であるのです。
前々回~前回の話だけでも、かなりな複雑さなのに、今回はそこに「もう一枚裏側が」描かれ始めて、もはやこれは「伏線の糸」が「織られて謎のヴェール」になってるように感じます。
夢ってツジツマが合わないのが当たり前なんですが、そこをストーリーに織り込んでおいて、最後に両端から出ている糸をせーので引っ張ると、全景が見えるような展開が待っているのでしょうか。そうだったらすごいな。
考えたり感じたりしたことを整理するのは疲れたので放棄しますね。ホント、読んでて自分から深みにハマってしまうのが「まちカドまぞく」の底無しなトコロです。
「生きる理由になる誰かがいる人は幸いである。この世は彼らのものである。」