「歌詠みもみじ」by オオトリキノト まんがホーム 2025年10月号p157 芳文社
いわゆる「生成AI」についても、過去にネガティブな意見を書きましたが、正直もう「AIの波」は「止められないビッグ・ウェーブ」になってしまった感があります。
実は最近、業務でAIを使いはじめました。詳細はいろいろ支障があるので書きませんが、使った感想を言わせてもらえれば「確かに便利ではある」ということ。ハナっからヤル気が出ないような仕事を、とりあえずテキトーにこなしてもらえばイイのなら、AIはかなり役に立つと思います。
ところが、当然ながら「AIはまだ発展途上でミスが多い」ワケでして、そのミスがかなり「ヤバイ」わけなんですよ。例えば、何か調べものをするときにAIを使うと、普通に人間が調べたならまずやらかさないミスをしてしまう。
実際にワタシが遭遇したものでは、自分の組織やその業務内容について新入りや対外的なヒトに説明するための資料作成で、いきなり「いやそれウチのコトやない!別の業界の、名前だけ似てる別の会社のハナシやがな」みたいな内容を、しれっと吐き出してきよるんですわホンマに。
これ、まだ「自分のコト」だったから分かったのですが、もし「よそのコト」で「マチガイだと気付かなかったら」…かなりヤバイですよ。
ただ…この手のマチガイ、人間でもやらかすことはあります。以前ヤマザキの「ランチパック」で「アカシアはちみつ」を使用していることをアピールしようとパッケージに入れたイラストが「アカシアの花」だったことがあります。「何がオカシイの?」と思われるでしょうが、実ははちみつになるのは「ニセアカシア」なんですよ。だから正しくは「ニセアカシアの花」の絵じゃないとダメなんですね。ウチの職場がらみでも似たようなことがあったんですが…長くなるので割愛(笑)。
そんなワケで、AIを使うときには「成果物の内容について答え合わせをする」という必要が…いやいや、そんなメンドクサイことするくらいなら最初から人力の方がマシじゃね?ってなりますよね。そしてまたヤッカイなのが「答え合わせにネット情報を使うのはキケン」ときたもんだ(苦笑)。
こんな実情を知ってか知らずか、国も企業も「未来はAI!」みたいに煽ってきてる…こりゃヤバイと思うんですよ。「真面目で、正確さにこだわり、成果に責任をもつ」という日本らしさが崩されてしまう…ホントに危機感をもってます。
そんなわけでアメリさんのヒトコマをお借りした「歌もみ」。こういう表情、作者さん上手いよね。4コマらしいシンプルさを維持してるしね。
作中の「AIエージェント」についてはよく存じ上げませんが、流行ってるんですかね?あれかな…一昔前の「デスクトップマスコット」みたいなヤツかな。あちらはPCのデスクトップ上をウロウロするだけで、たまに「フキダシ」でしゃべっても「定型文」ばかりでしたけどね。
ともあれ、オチのコマのように「いい大人がAIに説教をくらう」のも、案外遠くない未来なのかも。いえ、いい大人に「AIが説教をする」ことが出来るレベルになるのならまだイイのですが「AIに説教くらう」ほど低レベルのいい大人が蔓延するのは避けていただきたいものです。