ヒトコマラクダの日記

日々読みふける4コマ誌から1コマ引用して日記にします。基本は「自分語り」ですのでご承知おきください。

幽霊がいるとして、それが自分と生前関わりのあった霊なら、できれば意思を通わせてみたいと思います。

「さよなら幽霊ちゃん」by sugar. まんがタイムきららフォワード 2022年9月号p433 芳文社

 

「怖いハナシはニガテ」だと言っておいて何なんですが、この「さよなら幽霊ちゃん」という作品だけは特別です。例えがヘンですが「辛いのが全然ダメな人向けに、目イッパイ甘口にしたカレー」みたいな、でも「まぎれもなくカレー」みたいな、そんな感触の作品だと感じます。

「幽霊にも寿命がある」らしいという話を読んだことがあります。400年だそうです。何でわかるかってことですが、どうやら「関ヶ原の合戦で亡くなった人々の幽霊が、近年出てこなくなっている」ということから説かれたようです。はぁ、さいですかって思うでしょ。まあ私も最初はそう思いました。

ただ、その説を読み進めて感じたのは「確かに一理あるかも」という…成仏出来ずにこの世とあの世の境をさまようとしても、ある程度限度もあるかもなと思いました。

幽霊がはるか太古から消えることなくさまよい続けていたら、霊能者は「地上で押し合いへし合いしている幽霊たち」が見えるはずですが、そういう話は聞いたことがありませんよね。

イギリスでは700年という話もあるそうですが、いずれにしろ「いつまでも絶えることなく怨念を抱え続ける」のには相当な根性が必要でしょうし、もともと幽霊も人間だったとすれば、そのための「精も根も尽き果ててしまう」のは考えてみれば自然なことと思えます。

さておき、だれかれ構わずひどい目に遭わせるような怨霊はご免被りますが、友人や先祖、そのほか自分との関わりがある霊がこの世にさまよっているとすれば、何かしら心を通わすことで成仏の手助けができればいいのかなと思ったり。

いやコワイのはコワイんですよそういうの苦手だし。でもちょっとしたことで成仏できてその霊が穏やかに鎮まれるのなら、コワイのもガマンできるかも…か、も。

 

そんなわけで、フォワードからの「次マン」ノミネート作品であります「幽ちゃん」。…あれ、キャラットと違ってあんまし前面には押してないね。

どうやらそうこうしているうちに物語も終幕に向かっている様子。だよねー、ジャンプみたく「評判いいからいつまでも引き延ばす」って感じじゃないもんね、きらら系って。まあ「がっこうぐらし」みたいに外伝にすることはあるかもですが。

以前「この作品は単行本じゃなくて連載を追うべき」みたいなこと書いたのですが、ストーリーの終幕に向けた伏線回収が始まってきて、ここらで読み返しが必要になりそうです。ええむかし読んだ内容とかが海馬からこぼれちゃっててさぁ(笑)。

さておき、今回お借りしたヒトコマ。内容より画のインパクトで選びました。

縮小した画像を下に載せますが…右下のコマ、遠目に見るとコワくないですか?

 

 

二つの吹き出しが目に、黒く塗りつぶされた顔が口に、前髪が歯に…私はこのコマがたぶんこれまでの本作で一番コワイかもです。ああコワイ、コワイよ~。