「死神ドットコム」by 優しい内臓 まんがタイムきららキャラット 2022年8月号p127 芳文社
効能もあれば、害もある。溺れる人もあれば、無縁な人もある。年齢制限こそ定められていても誰でも飲める国がある一方で、世界人口の3分の1は宗教的な制限で酒を飲まない(飲めない)。…考えてみれば不思議なことではあります。
記憶違いでなければ、もう30年以上昔のことですが、ソ連崩壊前のモスクワでロックフェスティバルが開催され、当時のHR/HMのトップアーティストの面々が出演したことがありました。
そのフェスのスローガン的なものとして「平和」と並んで「No Drug,No Alcohol」だった覚えがあります。詳細は調べればわかるはず…割愛しますけども。
ワタシが違和感を持ったのは「Sex, Drug, R&R」っていうくらいなので、ロックミュージックシーンと薬物ってつながりが深い気がするのに、イベントスローガンにそれらのアンチテーゼを掲げちゃうんだ…ってことでした。そしてもう一つが「薬物はともかくアルコールまで?」ということ。酒って合法なんじゃないの?って不思議でした。
でも考えてみれば「溺れやすい」点では、常習性のある薬物と同レベルですし、近年「大麻解禁」の動きが世界各地であるように、モノによっては「酒に比べればまだマシ」という薬物もあるわけですよね。…いえ詳しくないので間違っていたらゴメンナサイですが。
何にしろ「上手に付き合えるなら」酒は悪いものではないんでしょう。「さみしさを酒でごまかす」のも、考えようによっては「さみしさからの自傷行為や自害」を防ぐ効能がある「薬品」ともいえますからね。
ワタシ自身はもう15年ほど飲酒していませんが(一度間違えてノンアルに普通のビールを混入されたのを除く)、付き合い方が下手なら「敬して遠ざける」のが正解なのかもしれません。あ、ワタシは別に溺れたゆえの禁酒ではないですからね、念のため。
そんなわけで「きらら系」に「酒&タバコ&ギャンブルクズ」というメインキャラを誕生させてしまった「死コム」ですが、なんだかんだで「次マン」にノミネートされる人気作品になりましたー(パチパチ)。
初めてヒトコマお借りしたときはまだゲスト掲載で、連載化されない雰囲気(3話目に「次号から連載」のアナウンスが無かった)でしたが、それがここまで成長するとは…この調子でアニメ化とかしちゃうと「CGDCTから脱却した革命作品」として名を残しちゃったりして(笑)。
今回はミライさんがなかなかに悲惨な目に遭っておりますが、普段は「遭わせる」方なので、たまにはこういうのも面白いかもよ。そしてメルメルの「合コンお姉さんヴァージョン」はかなりスキです。再登場熱烈歓迎(笑)。