「キルミーベイベー」by カヅホ まんがタイムきららキャラット 2022年6月号p56 芳文社
個人的には「流されていいときは流されるけど、その流れが大きくなりすぎたり早くなりすぎてるときは速やかに離脱する」ことにしています。大体そういう流れって良くない方向へと進みがちですから。
もちろん特に問題なくその後も流れが続くこともあります(その方が多いくらいです)けど、流れから降りられなくなってからでは手遅れなので、できるだけ「潮時」を早めにとるようにしますね。
「この調子でいけばもっとイイことを得られそう」だと見えるときこそ、あえて「ここまでにした方がイイかも」と思っちゃう性格です。
アニメ自体は観てないのですが、タイムボカンシリーズのED曲で「どびびぃ~んセレナーデ」というのがありまして、その歌詞に「ツキのあるやつぁスキもある」「運のいいときゃ怖いとき」という、ある意味「波に乗りすぎることを戒める」文言があるんです。とても大事なことだと思います。
さておきキルミー。おもちゃやゲームなど、子ども自身にとってはそのトレンドは「重大な案件」なんでしょう。ええワタシも身に覚えがあります。でも大人になってみると「なんであんなモノに」と思うことは多いですよね。
今回のお話は、子ども向け玩具が「大人の投資」に絡むという、ああなんかどこかで何度かあったような話を、絶妙にキルミー風味に仕上げてますね。さすがというしかありませんホント。
しかしこの「なんだかよく分からない難しくて&頻繁に変更されるルール」って、大人社会でもときどきあるなぁ。結局ルールを作る側が場を支配するってことなんでしょうけど、やみくもに複雑化するのはカンベンしてほしい。いやマジで。
キャラット掲載作品の中では「ひだまりスケッチ」の次に長寿ですが、休載が少ない分単行本はキルミーの方が2巻多く出てますね。こう言ってはなんですが、4コマ作品での「サザエさん時空」ってプラス面の方が圧倒的に多い気がします。
この調子で「きらら系最長寿作品」と目指してほしい。いまのところ「ゆゆ式」と競り合ってますね。いやいやどちらも続けられる限り続いてほしいと思います。応援してます。